報道された不倫事件 2019年

不倫
交際女性から告訴状/田畑氏離党 自民が受理 自民党は21日、交際していた女性から準強制性交容疑の告訴状を愛知県警に出された田畑毅衆院議員(46)=比例東海、当選3回=の離党届を受理した。党紀委員会で扱
2019.02.22 河北新報記事情報 

交際女性から告訴状/田畑氏離党 自民が受理

 自民党は21日、交際していた女性から準強制性交容疑の告訴状を愛知県警に出された田畑毅衆院議員(46)=比例東海、当選3回=の離党届を受理した。党紀委員会で扱いを協議し、受理することを了承。これに先立ち、党愛知県連の藤川政人会長は山東昭子党紀委員長に会い、田畑氏を議員辞職させるよう要請した。

 山東氏は記者会見で受理の理由に関し、田畑氏が女性と交際していたことを踏まえた判断と説明し「政治家の出処進退は自ら判断するのが基本だ」と述べた。ただ、党紀委内では除名すべきだとの意見も出たという。

 藤川氏は山東氏との面会で、田畑氏が所属する党衆院愛知2区支部の総意として「決して許されるものではなく、看過できない。統一地方選への影響を考慮して対応してほしい」とする辞職要求の上申書を手渡した。

 田畑氏は二階派所属。二階俊博幹事長は派閥会合で「責任者として誠に申し訳なく思っている」と謝罪した。公明党の北側一雄中央幹事会会長は会見で「極めて遺憾と言わざるを得ない」と不快感を表明した。

 議員辞職に発展すれば、岸田派の吉川赳元衆院議員が繰り上げ当選する。吉川氏は、先に二階派入りした無所属の細野豪志元環境相と衆院静岡5区で争ってきた。細野氏は自民入党を望んでおり、岸田派と二階派のあつれきが強まる可能性がある。

 田畑氏は、自民党が政権奪還した2012年に初当選。「魔の3回生」と呼ばれ、同期で不祥事が相次ぐ。宮崎謙介氏は女性タレントとの不倫で議員辞職。豊田真由子氏は秘書への暴力が発覚して離党し、落選した。

 自民党は21日、田畑氏の会派退会を衆院事務局に届け出た。

「問題にならないようやらないと」/田畑氏巡り伊吹氏

 自民党の伊吹文明元衆院議長は21日の二階派会合で、二階俊博幹事長が準強制性交容疑で告訴された同派の田畑毅衆院議員について謝罪した後を受け「(二階)会長に今のようにあいさつさせることのないよう、気を引き締めよう。問題にならないようにやらないと駄目だ。同じことをやるにしても」と述べた。

 問題とならなければ許されると誤解されかねない発言で、批判を受ける可能性がある。伊吹氏は二階派の最高顧問。同派を率いる二階氏は幹事長就任まで派閥会長を務めた。

衆院の会派別勢力分野

 自民党281▽立憲民主党・無所属フォーラム68▽国民民主党・無所属クラブ38▽公明党29▽共産党12▽日本維新の会11▽社会保障を立て直す国民会議7▽社民党・市民連合2▽希望の党2▽未来日本2▽無所属11▽欠員2
女性乱暴告訴「魔の3回生」 自民・田畑氏離党届を受理 党内に辞職論も
2019.02.22 朝刊 

 自民党は21日、交際していた女性から準強制性交容疑の告訴状を愛知県警に出された田畑毅衆院議員(46)=比例東海、当選3回=の離党届を受理した。党紀委員会で扱いを協議し、受理することを了承。これに先立ち、党愛知県連の藤川政人会長は山東昭子党紀委員長に会い、田畑氏を議員辞職させるよう要請した。

 山東氏は記者会見で受理の理由に関し、田畑氏が女性と交際していたことを踏まえた判断と説明し「政治家の出処進退は自ら判断するのが基本だ」と述べた。ただ、党紀委内では除名すべきだとの意見も出たという。

 藤川氏は山東氏との面会で、田畑氏が所属する党衆院愛知2区支部の総意として「決して許されるものではなく、看過できない。統一地方選への影響を考慮して対応してほしい」とする辞職要求の上申書を手渡した。

 田畑氏は二階派所属。二階俊博幹事長は派閥会合で「責任者として誠に申し訳なく思っている」と謝罪した。

 議員辞職に発展すれば、岸田派の吉川赳元衆院議員が繰り上げ当選する。吉川氏は、先に二階派入りした無所属の細野豪志元環境相と衆院静岡5区で争ってきた。細野氏は自民入党を望んでおり、岸田派と二階派のあつれきが強まる可能性がある。

 田畑氏は、自民党が政権奪還した2012年に初当選。「魔の3回生」と呼ばれ、同期で不祥事が相次ぐ。宮崎謙介氏は女性タレントとの不倫で議員辞職。豊田真由子氏は秘書への暴力が発覚して離党し、落選した。

【「やるにしても問題になるな」 伊吹氏】

 自民党の伊吹文明元衆院議長は21日の二階派会合で、二階俊博幹事長が準強制性交容疑で告訴された同派の田畑毅衆院議員について謝罪した後を受け「(二階)会長に今のようにあいさつさせることのないよう、気を引き締めよう。問題にならないようにやらないと駄目だ。同じことをやるにしても」と述べた。

 問題とならなければ許されると誤解されかねない発言で、批判を受ける可能性がある。伊吹氏は二階派の最高顧問。

性的暴行:安熙正前知事の妻が世論戦? 「被害者」元秘書に反撃
2019.02.22 朝鮮日報 

 安熙正(アン・ヒジョン)前忠清南道知事の妻ミン・ジュウォン氏が、安前知事に性的暴行を振るわれたと主張した元随行秘書キム・ジウン氏に対して、「性的暴行の被害者ではない。2人(安前知事とキム・ジウン氏)は交際していた」と主張した。ミン・ジュウォン氏は13日にも、「今回の事件は、MeToo(性的暴行の被害体験告白)ではなく不倫事件だ」と主張している。このため、「キム・ジウン氏に対する2次加害だ」という指摘や、ミン・ジュウォン氏も事件の被害者であることから「『被害者』対『被害者』の攻防になった」という声も出ている。

 ミン・ジュウォン氏は20日午後、フェイスブックの自身のアカウントに「(私は)安熙正氏とキム・ジウン氏によってつぶされてしまった女性で、妻としての私の人格は控訴審で再び踏みにじられた」と書き込み、二審を批判した。1日、二審は安熙正前知事に対して懲役3年6月を言い渡し、法廷拘束(実刑判決と同時に裁判所が被告の身柄を拘束すること)した。ミン・ジュウォン氏は「性認知感受性(gender sensitivity=性差への配慮)は法的証拠より上位概念なのか(裁判所に)聞きたい。裁判所がなぜ主張だけ受け入れて状況証拠は無視したのか分からない」と述べた。

 ミン・ジュウォン氏は、キム・ジウン氏が安熙正前知事や忠清南道庁公務員らと交わしたチャットアプリ「テレグラム」「カカオトーク」のメッセージも公開した。公開されたメッセージによると、2017年9月にキム・ジウン氏は知人に「スイスに行ってきてから、(安熙正前知事が)あまり疲れていないようです。リラックス(休息)と考える時間を多く差し上げられたようで胸がいっぱいです」と書いていた。キム・ジウン氏は当時、安熙正前知事と一緒にスイスに出張し、性的暴行を受けたと主張していた。ミン・ジュウォン氏はフェイスブックに「メッセージを初めて見た時は歯がガクガク震えた。2人は交際していた」と書き込んだ。

 キム・ジウン氏は、一緒に働いていた同道庁職員ら知人に「知事以外は何も私を癒すことができないようです」(2017年9月15日)、「知事ならすべてをささげることができる」(17年10月21日)と書いて送っていた。随行秘書から政務秘書になることが決まると、「胸がとても痛む。部署異動は別れ(を意味する)。私を愛してくれる人から愛されたい」(17年12月11日)と書いていた。

 キム・ジウン氏を支援する「安熙正性的暴行事件共同対策委員会」は「被害者に対する典型的な2次加害であり、あら探しだ」と反発している。同対策委は21日に出したコメントで、「(該当のメッセージなどは)一審・二審の過程で(安熙正前知事と)同じ政治集団内にいた同僚が前知事側に提供した。不倫だという主張は道具に過ぎず、無罪さえ出ればどんなねつ造・編集・フェイクニュースの生産もやるということ」と述べた。ミン・ジュウォン氏側が一部のメッセージを持って世論をだましているというのだ。

 法務法人ミンジュのソ・ジョンウク弁護士は「ミン・ジュウォン氏が事実上、安熙正前知事の弁護人役をして、三審で有利な結果を引き出すために世論戦を展開しているのだと思う」と語った。ユン・ジヨン建国大学教授は「ミン・ジュウォン氏も今回の事件の被害者だが、悔しいという感情を夫の安熙正前知事ではなくキム・ジウン氏に向けている。女性の敵は女性だという構図があらためて作られている」と語った。サン・アンド・パートナーズのソン・ジョンムン弁護士は「姦通罪が廃止されたため、ミン・ジュウォン氏としては安熙正前知事とキム・ジウン氏を不倫で刑事告訴することもできない状況だ。家庭が破たんした被害者であるミン・ジュウォン氏の声も聞く必要がある」と話している。

[男って女って 第2部 夫と妻のホンネ]3 不倫 心の隙間満たされて 家族に深い傷代償大きく
2019.02.21 生活

 「彼に会える日が待ち遠しい。早く籍を抜いて第二の人生を歩みたい」。県内に住む30代の石川綾佳さん=仮名=は、半年前から県外の50代男性と不倫関係にある。互いに既婚者で子どもがいる。ダブル不倫だ。

 2人は昨春、仕事で知り合った。石川さんが男性に一目ぼれした。数カ月後に仕事で再会。共に家庭があることは知っていたが、「妻と別居している。別れるつもりだ」と話す男性を信じた。打ち上げ会場を抜け出し、初めて関係を持った。

 毎日3回電話で声を聞く。県外で月2回デートする。罪悪感はない。夫への愛情がなくなったからだ。

 結婚から5年、夫はいつも仕事優先だ。妊娠後は一度もセックスがなく、体を寄せると「何やってんだ」と嫌がられた。自由に使えるお金もなく、歯の治療代などの病院代すら出してもらえなかった。「別れたい」。会話がなくなった夫にそう切り出しても「あっそう」と言われ、真剣に受け止めてくれなかった。

 「この人は私に興味がないんだなって思った」。昔は一緒に同じテレビを見るだけで幸せだったのに…。離婚を決意した時、不倫相手に出会った。

 芸能人や政治家の不倫スキャンダルが続いている。石川さんは、不倫は「遊び」というイメージを抱いていた。不倫相手の男性が、過去に別の既婚女性と不倫していたことを知っている。けれど、「私のは恋愛」と信じている。

 「彼はデート中、必ず手をつないでくれる。ふとした瞬間に『かわいいね』『好きだよ』と言ってくれる」。女性として接してくれるのがうれしい。近く離婚し、子どもを連れて男性の元へ引っ越すつもりだ。

   ■    ■

 新潟市内のある法律事務所では、不倫に関する相談を年間50件ほど受けている。配偶者に不倫された人、不倫相手の配偶者から訴えられた独身者ら、内容はさまざまだ。この事務所の弁護士は「常に一定数の相談があり、30~50代が多い。不倫する人は男女どちらもいる」と明かす。

 不倫した人とその相手は夫婦関係を壊す「共同不法行為」をしているとされ、共に慰謝料を請求される可能性がある。離婚した場合の慰謝料の相場は、判例では200万円程度だという。この弁護士は「慰謝料に加えて、親や親戚を含む家族関係が崩壊する上、子どもへの影響も大きい」と、不倫の代償の大きさを指摘する。

   ■    ■

 不倫された側には大きな心の傷が残る。新潟日報社の夫婦の悩みに関するアンケートでは、「妊娠中に夫に浮気されて産後うつになった」(新潟市・40代女性)、「妻が不倫を認めたが、離婚は成立していない。日々ストレスで苦しい」(新潟市・40代男性)と答える人がいた。

 新潟市の30代の会社員小山将平さん=仮名=は、妻に2度不倫された。1人目の相手は共通の知人。ある日子どもと帰宅すると、子どもの寝室で妻と知人が布団の中にいた。妻は土下座をしてきた。子どもが幼かったこともあり、許した。

 2人目は出会い系サイトで知り合った男性。近所の住民が2人でいる現場を目撃していた。妻は「二度としない」と泣き叫んだが、離婚を決意した。

 離婚届を書き、子どもに「パパと住むか、ママと住むか」と聞いた。「パパとママと住む」と言われた。

 子どもがそう言うのは分かっていた。「許せない半面、妻を愛していた」。子どもを理由に離婚しなかった。子どもを使ってひきょうだと思う。

 一方で「仕事で家庭を顧みなかった」と自分を責めた。「もう妻を百パーセント信じることはできない。でも子どもの母親は一人だし、俺の妻も一人だから…」。複雑な思いを胸の奥にしまい込み、家庭を守り続けている。

 
離婚の慰謝料請求、不倫相手は認めず 最高裁、逆転判決
2019.02.20 東京朝刊 

 離婚の慰謝料を、配偶者が不倫した相手に請求できるかが争われた訴訟の上告審判決が19日あり、最高裁第三小法廷(宮崎裕子裁判長)は、「原則、請求できない」という初判断を示した。そのうえで、「請求できる」として賠償を命じた一、二審判決を破棄し、元妻の不倫相手を訴えた男性を逆転敗訴させた。男性の敗訴が確定した。

 不倫を理由とした慰謝料は、配偶者、不倫相手の両方に請求できる。今回は、離婚に伴う慰謝料も不倫相手に請求できるかが争点だった。第三小法廷は、離婚は夫婦の間で決めるものであり、不倫が原因で離婚しても、第三者である不倫相手が「ただちに責任を負うことはない」と指摘。不倫相手が離婚についての賠償責任を負うのは、離婚させることを目的に婚姻関係に不当な干渉をするといった「特段の事情」がある場合に限られると判断した。

 今回の訴訟の場合、不倫関係は発覚した頃に解消されており、約5年後に離婚が成立するまでの間に「特段の事情」はなかった、と結論づけた。

不倫相手に「請求できず」 離婚慰謝料で初判断 最高裁
2019.02.20 東京朝刊

 配偶者の不倫が原因で離婚した場合、離婚に伴う精神的苦痛の慰謝料を配偶者の不倫相手に請求できるかどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(宮崎裕子裁判長)は19日、「原則、請求できない」とする初判断を示した。

 配偶者の不倫行為で受けた精神的苦痛の慰謝料(不貞慰謝料)はその不倫相手に請求できるが、離婚に伴う慰謝料(離婚慰謝料)まで請求できるかどうかに関する最高裁の判断はなかった。同小法廷は「離婚は本来、夫婦間で決めるべき事柄で、不倫が原因でも不倫相手がただちに責任を負うことはない」と指摘した。

 判決によると、原告の男性の元妻は2009年から職場の同僚と不倫。約1年後に発覚し、元妻は不倫関係を解消して結婚生活を続けたが、15年に離婚した。その後、男性が元妻の不倫相手に離婚慰謝料を求めて提訴した。

 1、2審判決は「不倫が原因で結婚生活が破綻した」などとして、元妻の不倫相手に慰謝料など約200万円の支払いを命じたが、同小法廷は、不倫相手が責任を負う場合について「不倫相手が夫婦関係に不当に干渉し、離婚させた場合に限る」などと結論付けた。

 その上で、1、2審判決を破棄し、原告の男性の請求を棄却。男性の逆転敗訴が確定した。

離婚は夫婦で決める事柄 不倫慰謝料との違い判示 最高裁
2019.02.20 東京朝刊 

 離婚の慰謝料を不倫相手には請求できないとの初判断を示した19日の最高裁判決は、これまで曖昧な部分もあった不倫慰謝料と離婚慰謝料の性質の違いを明確に判示した形だ。

 「夫婦の一方に不倫があった場合、婚姻関係が破綻するかどうかは夫婦による。離婚に至らない場合も多々ある」。元不倫相手の被告側はこう主張し、不倫と離婚の因果関係を認め、賠償を命じた1、2審判決には誤りがあるとして上告した。

 争点となったのは(1)請求権の時効(3年)が経過しても損害賠償を請求できるか(2)不倫行為の慰謝料ではなく、離婚の慰謝料を請求できるか-。原告側は不倫が原因の場合は離婚成立時から時効が起算されると主張。被告側は不倫を知った時点からだとし、3年以上が経過しているため原告の慰謝料請求権は消滅しているなどと反論していた。

 1、2審判決は、不倫と離婚の因果関係を認めた上で、不倫慰謝料ではなく、離婚慰謝料として被告に賠償を命じていた。

 最高裁第3小法廷は判決で、争点となった時効の起算については言及しなかった。「離婚は夫婦間で決めるべき事柄」であり、不倫相手に離婚の慰謝料を請求することは原則できないと判断したためだ。

 原告の男性と元妻は平成6年に結婚。長男、長女をもうけた。原告の主張によれば、元妻は入社した会社で不倫相手と知り合い、多いときには月に20回ほど関係を持ったとされる。浮気調査によって22年5月に不倫が発覚。27年2月に、約21年間続いた婚姻関係は解消された。
離婚慰謝料、不倫相手に請求できず 最高裁初判断
2019.02.20 東京朝刊

 元配偶者の過去の不倫相手に、離婚時の精神的苦痛に対する慰謝料を請求できるかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(宮崎裕子裁判長)は19日、夫婦間に不当な干渉をするなど特段の事情がない限り、請求することはできないとの初判断を示した。元妻の不倫相手に198万円の賠償を命じた2審判決を破棄し、原告男性側の請求を棄却。原告側の敗訴が確定した。

 判例などによると、不倫された側は、配偶者に離婚慰謝料を請求できるほか、不倫相手に対しては離婚の有無にかかわらず不倫そのものの慰謝料を請求できる。今回は不倫慰謝料の請求権が時効(3年)で消滅していたため、時効が成立していない離婚慰謝料を請求できるかが争われた。離婚慰謝料を不倫相手などの第三者に請求できるかどうかの判例はなく、最高裁の判断が注目されていた。

 判決によると、原告の男性は平成22年5月に元妻の不倫を知り、27年2月に離婚。男性は同11月に提訴した。1審水戸地裁龍ケ崎支部判決は、離婚と不倫の因果関係を認め、離婚慰謝料を請求できると判断。2審東京高裁も支持した。

 第3小法廷は「不倫が原因で離婚に至ったとしても、ただちに第三者の不倫相手がそれを理由に責任を負うことはない」と判示。責任を負うのは「夫婦の離婚を意図して不当な干渉をするなど特段の事情がある場合に限られる」とし、今回は特段の事情があったとはいえないと判断した。

◆離婚慰謝料「不倫相手に請求できず」
2019.02.20 朝刊

 ◆離婚慰謝料「不倫相手に請求できず」 元配偶者の不倫相手に対し、不倫による精神的苦痛とは別に、離婚を余儀なくされたことへの慰謝料を請求できるかどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷は19日「離婚は夫婦間で決めるべき問題で、特段の事情がない限り不倫相手には請求できない」との初判断を示した。

 一般的な訴訟では、元配偶者の不倫相手には不倫自体の慰謝料を請求し、離婚の原因になったと認定された場合は、その分が増額される。今回は不倫慰謝料の請求権が時効(3年)で消滅していたため、時効が成立していない離婚慰謝料が争点になっていた。

離婚慰謝料「請求できず」/最高裁/不倫相手対象で初判断 元配偶者の不倫相手に対し、不倫による精神的苦痛とは別に、離婚を余儀なくされたことへの慰謝料を請求できるかどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高
2019.02.20 河北新報記事情報 

離婚慰謝料「請求できず」/最高裁/不倫相手対象で初判断

 元配偶者の不倫相手に対し、不倫による精神的苦痛とは別に、離婚を余儀なくされたことへの慰謝料を請求できるかどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷は19日「離婚は夫婦間で決めるべき問題で、特段の事情がない限り不倫相手には請求できない」との初判断を示した。

 一般的な訴訟では、元配偶者の不倫相手には不倫自体の慰謝料を請求し、離婚の原因になったと認定された場合は、その分が増額される。今回は不倫慰謝料の請求権が時効(3年)で消滅していたため、時効が成立していない離婚慰謝料が争点になっていた。

 宮崎裕子裁判長は「不倫が原因で離婚に至ったとしても、直ちに離婚の責任を負うことはない」と指摘。離婚慰謝料は、不倫相手が不当な干渉をした結果、やむを得ず離婚したなどの事情があるときだけ請求できると結論付けた。

 判決によると、茨城県守谷市の男性は2010年に妻の不倫を認識。不倫慰謝料の請求権が消滅した後の15年に離婚し、不倫相手に約500万円の賠償を求めて提訴した。最高裁は、約200万円の支払いを命じた水戸地裁龍ケ崎支部判決を支持した東京高裁判決を破棄。男性の逆転敗訴が確定した。

妻の不倫相手に離婚慰謝料 最高裁「請求できず」初判断
2019.02.20 朝刊 

 元配偶者の不倫相手に対し、不倫による精神的苦痛とは別に、離婚を余儀なくされたことへの慰謝料を請求できるかどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷は19日「離婚は夫婦間で決めるべき問題で、特段の事情がない限り不倫相手には請求できない」との初判断を示した。

 一般的な訴訟では、元配偶者の不倫相手には不倫自体の慰謝料を請求し、離婚の原因になったと認定された場合は、その分が増額される。今回は不倫慰謝料の請求権が時効(3年)で消滅していたため、時効が成立していない離婚慰謝料が争点になっていた。

 宮崎裕子裁判長は「不倫が原因で離婚に至ったとしても、直ちに離婚の責任を負うことはない」と指摘。離婚慰謝料は、不倫相手が不当な干渉をした結果、やむを得ず離婚したなどの事情があるときだけ請求できると結論付けた。

 判決によると、茨城県守谷市の男性は2010年に妻の不倫を認識。不倫慰謝料の請求権が消滅した後の15年に離婚し、不倫相手に約500万円の賠償を求めて提訴した。

 最高裁は、約200万円の支払いを命じた水戸地裁龍ケ崎支部判決を支持した東京高裁判決を破棄。男性の逆転敗訴が確定した。
元配偶者の不倫相手に… 離婚慰謝料「請求できない」 最高裁初判断 裁判
2019.02.20 朝刊 

 元配偶者の不倫相手に対し、不倫による精神的苦痛とは別に、離婚を余儀なくされたことへの慰謝料を請求できるかどうかが争われた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷は19日「離婚は夫婦間で決めるべき問題で、特段の事情がない限り不倫相手には請求できない」との初判断を示した。

 一般的な訴訟では、元配偶者の不倫相手には不倫自体の慰謝料を請求し、離婚の原因になったと認定された場合は、その分が増額される。今回は不倫慰謝料の請求権が時効(3年)で消滅していたため、時効が成立していない離婚慰謝料が争点になっていた。

 宮崎裕子裁判長は「不倫が原因で離婚に至ったとしても、直ちに離婚の責任を負うことはない」と指摘。離婚慰謝料は、不倫相手が不当な干渉をした結果、やむを得ず離婚したなどの事情があるときだけ請求できると結論付けた。判決によると、茨城県守谷市の男性は2010年に妻の不倫を認識。不倫慰謝料の請求権が消滅した後の15年に離婚し、不倫相手に約500万円の賠償を求めて提訴した。最高裁は、約200万円の支払いを命じた水戸地裁龍ケ崎支部判決を支持した東京高裁判決を破棄。男性の逆転敗訴が確定した。

女性問題で「脅迫された」 米アマゾンCEO 親トランプ大衆紙を批判
2019.02.09 東京夕刊 

 【ニューヨーク=有光裕】米インターネット通販大手アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)=写真、ロイター=が、自らの女性問題を巡り、米大衆紙の発行会社に脅迫されたと公表した。この会社はトランプ米大統領に近いとされる。ベゾス氏が所有する米紙ワシントン・ポストはトランプ政権に批判的だ。このため、今回の問題は政治的な影響を与える可能性がある。

 ベゾス氏は7日、ゴシップ報道で有名なナショナル・エンクワイアラー紙を発行する米アメリカン・メディアからの電子メールを公開した。それによると、アメリカン・メディアは、裸に近いベゾス氏や、恋人とされる女性の水着姿など複数の写真を入手した。さらに、2人の私的なやり取りを同紙が報じた経緯をベゾス氏が調べていることについて、調査をやめるよう要求した。

 今年1月に妻との離婚を発表していたベゾス氏は「私的な写真を報道されたくないが、脅しには屈しない」と主張した。アメリカン・メディアは8日、「法律に従って報道している」との声明を出し、報道に違法性はないとした。

 米メディアによると、アメリカン・メディアのデビッド・ペッカーCEOはトランプ氏と旧知の仲で、昨年、トランプ氏の不倫疑惑のもみ消しに関わったと認定され、捜査当局との司法取引に応じた。

不倫報道に「政治的意図」 アマゾン創業者、脅されたと公表 米出版社から
2019.02.09 朝刊 

 【ホノルル共同】米インターネット通販大手アマゾン・コムの創業者で世界一の資産家として知られるジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)は7日、米タブロイド紙ナショナル・エンクワイアラーを出版するアメリカン・メディア社から私的な写真などを公にすると脅されたと公表、同社を非難した。自らのブログで明らかにした。

 同紙は先月、ベゾス氏の不倫疑惑を報道。ベゾス氏側が「政治的な意図」があるとして調べていた。アメリカン・メディア社CEOのデービッド・ペッカー氏はトランプ大統領の友人として知られ、ベゾス氏は、トランプ氏への批判を強める有力紙ワシントン・ポストのオーナー。

 アメリカン・メディア側は5日付メールで「調査をやめて政治的意図の有無は分からなかったと発表しろ」と迫り、拒めば交際女性との親密な関係を示す複数の自撮り写真やテキストメッセージを公にすると脅したという。【
アマゾン創業 ベゾス氏に脅迫 トランプ氏友人の出版社から 政治的意図?不倫報道も
2019.02.09 朝刊 6頁 

 【ホノルル共同】米インターネット通販大手アマゾン・コムの創業者で世界一の資産家として知られるジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)=写真(AP=共同)=は7日、米タブロイド紙ナショナル・エンクワイアラーを出版するアメリカン・メディア社から私的な写真などを公にすると脅されたと公表、同社を非難した。自らのブログで明らかにした。

 同紙は先月、ベゾス氏の不倫疑惑を報道。ベゾス氏側が「政治的な意図」があるとして調べていた。アメリカン・メディア社CEOのデービッド・ペッカー氏はトランプ大統領の友人として知られ、ベゾス氏は、トランプ氏への批判を強める有力紙ワシントン・ポストのオーナー。

 アメリカン・メディア側は5日付メールで「調査をやめて政治的意図の有無は分からなかったと発表しろ」と迫り、拒めば交際女性との親密な関係を示す複数の自撮り写真やテキストメッセージを公にすると脅したという。

 ペッカー氏は、トランプ氏が女性に口止め料を支払った疑惑にも関与したとされる人物。エンクワイアラー紙もトランプ氏寄りの報道を続けている。

 ベゾス氏は「個人的な犠牲や恥を忍んでも脅迫に屈せず、内容を公表することを決めた」として、脅迫メールの全文を発表した。

 ベゾス氏は不倫疑惑報道の直前、ツイッターで理由を明らかにしないまま、長年連れ添った妻との離婚を公表。トランプ氏は「間抜けのジェフがまともな競合メディアにこき下ろされた」とツイッターでからかっていた。

アマゾン創業者、出版社に脅される
2019.02.09 朝刊 

 ◆アマゾン創業者、出版社に脅される 米インターネット通販大手アマゾン・コムの創業者で世界一の資産家として知られるジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)=写真=は7日、米タブロイド紙ナショナル・エンクワイアラーを出版するアメリカン・メディア社から私的な写真などを公にすると脅されたと公表、同社を非難した。自らのブログで明らかにした。同紙は先月、ベゾス氏の不倫疑惑を報道。ベゾス氏側が「政治的な意図」があるとして調べていた。アメリカン・メディア社CEOのデービッド・ペッカー氏はトランプ大統領の友人として知られ、ベゾス氏は、トランプ氏への批判を強める有力紙ワシントン・ポストのオーナー。アメリカン・メディア側は5日付メールで「調査をやめて政治的意図の有無は分からなかったと発表しろ」と迫り、拒めば交際女性との親密な関係を示す複数の写真やテキストメッセージを公にすると脅したという。
消された「不倫俳優」 中国のTV特番の司会
2019.02.08 東京朝刊 

 不倫騒動が持ち上がった中国の大物俳優が、収録済みの春節(旧正月)のテレビ特番からそっくり削除されて放送され、話題になっている。司会を務めていたため、演目の紹介がほとんどない異例の番組に。だが、かえって注目度が高まり、視聴率が上がる皮肉な事態になった。

 削除されたのは、中年イケメン俳優として知られる呉秀波さん(50)。春節前に不倫を巡る騒動がメディアで取り上げられたが、司会を務めた北京のテレビ局の特番は収録が済んでいた。5日夜の放送では、呉さんが演目を紹介する場面が全てカットされ、司会が壇上に並ぶ場面では映像が加工され、姿が消された。

 放送中から、呉さんが消された後の映像の不自然さを探す人が続出。画面の左右に同一人物が写った場面もネット上に投稿された。中国メディアによると、この日の春節特番の中で最高の視聴率だったという。

 中国では、建国を宣言する毛沢東の姿を描いた「開国大典」という絵でも、登場する人物が失脚や名誉回復で消されたり、元に戻されたりした。ネット上では映像加工技術の高さを称賛する声の一方で、「犯罪者でもないのに消す必要があるのか。あの絵と一緒で、やっていることが幼稚だ」といった指摘も出た。

稲森いずみ 真面目に不倫
2019.02.06 デイリースポーツ 2

 女優・稲森いずみ(46)が5日、都内で開かれた主演のWOWOW「連続ドラマW それを愛とまちがえるから」(9日スタート。土曜、後10・00)完成披露試写会で舞台あいさつを行った。夫とのセックスレスに悩み真面目に不倫する主婦を演じる稲森は「夫婦公認の恋人がいると聞くと突拍子もないドラマのようですが、普遍的な愛の話であり、ヘビーだけど軽やかに、構えることなく受け入れられる、独特な雰囲気のドラマ」と話した。

不倫で別居 生活費上乗せ 「家賃も応分の負担を」判断 東京家裁
2019.01.31 東京朝刊 

 夫の不倫が原因で小学生の息子2人を連れて別居することになった東京都内の妻が、夫に生活費の支払いを求めた審判で、東京家裁(吉田純一郎裁判官)が、裁判所による一般的な算定金額より1月あたり約10万円多い費用の支払いを夫に命じた。審判は11日付で、既に確定している。

 審判によると、夫妻は30歳代。夫は2年前に不倫が発覚し、住んでいた社宅から出て行った。その後、妻は社宅から退去させられ、昨年6月から賃貸住宅(家賃月10万円)に息子2人と暮らしている。

 別居する夫妻の生活費を裁判所が決める場合、収入や子どもの数などから計算する「簡易算定方式」が用いられることが多い。同方式では今回のケースで夫が支払う生活費は月26万円だが、妻側は「賃貸住宅の家賃も夫は応分の負担をすべきだ」と主張していた。

 同家裁は審判で「夫の不倫でやむを得ず別居しており、家賃も夫妻の収入に応じて分担するべきだ」と指摘。息子の習い事の費用も合わせて計約10万円を上乗せし、月約36万円の支払いを命じた。

 棚村政行・早稲田大教授(家族法)は「算定額に家賃分を上乗せした判断は珍しい。現在の算定方式は妻側が十分な生活費を得られない場合が多く、算定方式自体を見直す時期に来ている」と話している。

静岡の女性は100万
2019.01.29 静岡 

 静岡市駿河区の無職女性(74)が28日、息子をかたる男に現金100万円をだまし取られたと静岡南署に届け出た。

 同署によると、23日午前8時ごろ女性宅に「風邪で倒れて携帯電話を壊してしまい新しくした」「不倫相手を妊娠させて示談金が必要」などと息子を名乗る男から電話があった。女性は同日午後2時ごろ、同区の郵便局の現金自動預払機(ATM)から指定された口座に現金100万円を振り込んだという。
「RIP SLYME」のSUが不倫相手とは別の女性と熱愛 フライデー報じる
2019.01.25 スポーツ報知 

 不倫騒動の末、昨年11月に歌手の大塚愛(36)と離婚した「RIP SLYME」のSU(45)=が、不倫相手とは別の女性と熱愛中だと25日発売の写真週刊誌「フライデー」が報じている。

 同誌によると、お相手は約15年ほど前にも交際していた元女優のジュエリーデザイナー(37)。シングルマザーだが、同誌はラーメン店でのツーショット写真のほか、子どもと3人でハロウィーンパーティーを楽しむ写真なども掲載している。女性は同誌の直撃に、かつての交際を認めつつ「ずっと仲の良い友達」と答えている。

 関係者によると、SUは昨年末までに所属事務所を退社した。ツイッターとインスタグラムのアカウントもこの日までに削除している。

「RIP SLYME」のSUが不倫相手とは別の女性と熱愛 フライデー報じる
2019.01.25 スポーツ報知 

 不倫騒動の末、昨年11月に歌手の大塚愛(36)と離婚した「RIP SLYME」のSU(45)=写真=が、不倫相手とは別の女性と熱愛中だと25日発売の写真週刊誌「フライデー」が報じている。

 同誌によると、お相手は約15年ほど前にも交際していた元女優のジュエリーデザイナー(37)。シングルマザーだが、同誌はラーメン店でのツーショット写真のほか、子どもと3人でハロウィーンパーティーを楽しむ写真なども掲載している。女性は同誌の直撃に、かつての交際を認めつつ「ずっと仲の良い友達」と答えている。

 関係者によると、SUは昨年末までに所属事務所を退社した。ツイッターとインスタグラムのアカウントもこの日までに削除している。

[人生案内]夫の不倫 問いつめられず
2019.01.21 東京朝刊 

 50代管理職女性。夫の不倫関係に悩んでいます。

 相手は夫と同じ職場で、彼女にも夫、子どもがいます。夫は単身赴任を終えて、昨年家に戻ったのですが、密会は続いています。偶然、夫のソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を見てしまい、目を覆いたくなりました。

 勇気を振り絞り夫に聞くと、「気分が悪い」と大変なけんまくで立ち去ってしまいました。その様子に恐怖を感じ、いまだ問いつめることができません。

 その後、夫はSNSを見られないよう設定し、スマートフォンの電話帳に別名で彼女を登録しています。ただ、近所のことなどを考えると、離婚する気にはなれません。

 だまされていることを考えるうちに仕事のミスが重なるようになりました。子どもが独立し、2人で穏やかに暮らそうと思っていたのに、裏切られ、強い憤りを感じます。夫の前では笑うこともできず、食事も喉を通りません。この先どうしたらいいのか、ご助言をお願いします。(K子)

     ◇

 信頼を裏切られたお気持ち、どんなにつらいことかとお察しいたします。

 今、あなたがしなければならないのは、先を考えることではなく、夫の気持ちや考えを聞き、話し合うことです。相手のけんまくやどなり声におびえず、心を落ち着かせ、冷静に「自分も気分が悪いので静かな声で話してください」と伝えてください。

 被害者はあなたなのです。夫と女性との関係について、質問に答えてほしい、と繰り返すことです。「うるさい」と言われてもあきらめず、冷静に質問し、説明させる土俵にあげることが何より大切です。うやむやのままで時を過ごしてはいけません。

 説明をせず、あくまで逃げるようなら、第三者の弁護士に頼むなどし、とにかく真実と夫の気持ちを知ることからスタートしてください。夫の態度におびえず、あなたがしっかり説明を求める姿勢を貫くうちに自信が生まれ、今後の道が開かれるように思います。

 家庭を守りながら管理職になるまでお仕事を続けてこられたあなたです。自信を失わず、夫との話し合いに臨んでください。(海原純子・心療内科医)

子供が欲しいCAに結婚詐欺した「東大教授」謝罪文
2019.01.17 週刊新潮 

「末は博士か大臣か」などと云われたのも今は昔。大臣が醜聞と失言でしか存在感を示せなくなって久しい。他方、博士も大差はないようで……。将来を嘱望される若き「東大教授」の怜悧な観察眼を以てしても、欲望の果ての陥穽を見通すことはできなかった?。

〈わたしにとってはありふれた恋の即興詩に過ぎなかったものが、彼女には人生の一大転機だったわけです〉

 とは、チェーホフの短編小説『ともしび』の一節である。『かもめ』や『桜の園』などの戯曲で知られるロシアの文豪は、作中で登場人物の鉄道技師にそう語らせ、いつの世も変わらぬ人生の無常や、男女関係のままならなさを説いた。

 翻って、何かとコンプライアンスが取り沙汰される昨今、不倫やセクハラに目くじらを立てる気持ちも分からなくはないが、出来心、もとい「恋の即興詩」まで全否定されては味気なく、息苦しいばかりな気もする。なかでも、分別盛りの男女が人目を忍んで育む恋など、仮に耳にしたところで大騒ぎするのは野暮というものだろう。

 だが、互いに秘密を共有する大人の関係ならばまだしも、以下に取り上げる男女関係がトラブルを巻き起こしたのは、オトコの側が妻子の存在を内緒にしていたこと。そして、お相手が子供を産みたいと切望する独身女性で、「結婚を前提としたお付き合い」と信じていたことに原因がある。

 結果、オトコがもたらした「一大転機」は、彼女の人生を大きく狂わせてしまったのだ。

 女性は、大手航空会社に勤務する40代の美貌のCA・大山愛さん(仮名)。一方のオトコは、東京大学教養学部で生命科学の教鞭を執るt教授(46)である。

 まずは、この若き「東大教授」の華々しい経歴に触れておこう。

 早稲田大学人間科学部を卒業したt氏は、浜松医科大学大学院に進み、2001年に博士号(医学)を取得。その後、英国・ブリストル大学、理化学研究所を経て、07年に准教授として東大に招かれる。それから10年後の一昨年9月、45歳の若さで「東大教授」に昇進したのである。

 ちなみに、東大教養学部のHPには晴れて「東大教授」となったt氏の採用理由が掲載されており、

〈研究業績においても、教育においても、t氏以上最適な人物はおらず、広域科学専攻・生命環境科学系の教授にふさわしい人物であると判断できます〉

 と、新進気鋭の若手研究者を褒めちぎっている。

 これに首肯するのは彼を知る大学関係者だ。

「正直なところ、東大には名誉欲の強い教授が少なくないものの、彼にはそういった面が皆無。教養学部の教授は若い学生を教えるため、”教育者”としての適性も求められますが、研究にも授業にも熱心に取り組むt先生は適任だと思います。また、東大の教授は8?9割が東大卒。他大卒の彼が若くして教授になれたのは、研究実績や受賞歴が高く評価されたからに他なりません」

 確かに、文科大臣表彰若手科学者賞をはじめ、t氏は数々の奨励賞を獲得してきた。その研究はNHKスペシャル「『人体』命を支える”神秘の巨大ネットワーク”」で取り上げられたこともある。番組で紹介された彼の研究内容を概説してみよう。

 人間の感情や行動を脳が司っていることは知られている。ただ、近年の研究で脳以外の臓器からも神経伝達物質が分泌され、全身に情報を送っていることが分かってきた。

 そこでt氏は、小腸の細胞から放出されるホルモンに蛍光タンパク質を取りつけ、その様子をリアルタイムで観察することに成功。このように、様々な臓器が発するメッセージ物質の解析は、がんの転移・再発を抑制する可能性が指摘されるなど、医療に革命をもたらすとされる。

 なるほど、「世界的な活躍が大いに期待できる若手研究者のひとり」(先の関係者)というのも頷けるハナシである。

 だが、そんな彼は「所帯持ち」という事実を隠し、不倫へとひた走ってしまう。生命科学の未来を見通す研究者が、なぜこんな子供騙しのウソがバレることを見通せなかったのか……。

 将来を嘱望される東大教授が、論文ではなく交際女性に対する「謝罪文」を書くに至った経緯を振り返ってみよう。

バツイチで独身

 t氏に大山さんを紹介したのは、彼女の長年の友人である渡辺由紀さん(仮名)だった。

 実は、渡辺さんは昨年11月、t氏に対して損害賠償請求訴訟を起こしている。理由は、彼の行いによって〈精神的衝撃を受け、友人の信頼をも喪失することとなってしまった〉からだ。

 t氏と渡辺さんは早大時代の同級生。大学を卒業後、6年前にフェイスブックを通じて連絡を取り合うようになり、まもなく再会を果たしている。

 渡辺さんご本人に当時を回想してもらうと、t氏は「いまはバツイチで独身。いい人がいたら紹介してほしい」と再三にわたってせがんできたそうだ。

 ちなみに、当初の希望は「20代後半から30代半ばくらいの、気立てがよくて、綾瀬はるかさんのように大らかでグラマーなタイプ」と妙に具体的だった。

 ただ、後に年齢にはそれほどこだわらないと言われたことで、渡辺さんは、

「友達の大山さんを紹介しました。彼女はとにかく子供を欲しがっていたから、結婚を前提にお付き合いしてくれるのであれば、と念を押した上で彼に紹介することに。顔合わせを兼ねて銀座で男女2対2の飲み会を開いたところ、彼はすぐに大山さんを気に入ったようでした。”こんなこと言ったら大山さんに嫌われちゃうかなぁ”なんて軽口を叩きながら楽しんでいる様子でした。それからすぐに交際をスタートさせたんです」

 二人は休日にデートを楽しんでいたようだが、大山さんにはひとつ気懸りなことがあった。t氏が頑なに自宅を明かさなかったのである。

 t氏は「前の奥さんの荷物が残ってるから家にはあげられない」などと要領を得ない言い逃れをしていたが、そんな状態が1年半ほど続いた昨年3月、

「彼が妻子持ちだということを大山さんに打ち明けたんです。本当にビックリですよ。そんなことはひと言も聞いてなかったし、好意で友達を紹介したのに裏切られてしまった。何よりも、大山さんに申し訳なくて……」(同)

 無論、大山さんのショックはそれどころではなかったはずだ。そんな彼女を前に、すべてを白状したt氏が綴ったのが、この「謝罪文」である。曰く、

〈私、tは、大山様を妻子ある身分でありながら、だましておつきあいをしておりました。今後は、大山様が結婚して家庭を持ち子どもをもうけるまで、全面的にサポートします〉

 本人にしてみればその場限りの火遊びだったのかもしれない。たとえ複雑な神経伝達物質の解析に勤しむエリート研究者といえど、欲望に目がくらめば、計算を違えるということか。いずれウソが露見して騒動の種となることは、どんな実験の結果より明らかであったとしても。

 ただし、相手が結婚を切望する40代の女性と知りながら、所帯持ちの事実を隠して交際を続けていた以上、「結婚詐欺」の謗(そし)りは免れまい。にもかかわらず、殊勝な謝罪文の文面とは裏腹に、その後のt氏の対応は首を傾げざるを得ないものだった。

 というのも、

「私に対する謝罪や連絡は一切ありません。それどころか、私と大山さんは彼のSNSからブロックされ、連絡が取れない状態になってしまいました。謝罪文で”全面的にサポートします”と言いながら、彼は反省も誠意も示さないまま保身に走っているんです」(渡辺さん)

「なんで他の女性に?」

 こうした声に対して、彼はどう答えるのか。

「この件についてはすべて把握していますので、私から答えさせてください」

 と仰るのはt教授、ではなく、その妻である。なぜ「奥さま」が代理で登場されるのか尋ねると、

「私は夫の研究が世のため人のためになると確信しています。係争中でもありますし、夫を出すわけには参りません」

 とのこと。それでは本題に入らせて頂こう。

 なぜ夫君は独身と偽って不貞を働いたのか。

「確かに、不倫と言われればそうかもしれません。そして、相手の女性の結婚したいという気持ちも理解できます。ただ、夫にしてみれば彼女に言い寄られて困っていたというのが実際のところなんです。彼女は夫のことをひとりの男としてではなく、”東大教授”として見ていたのだと思います。”(TVドラマの)『ガリレオ』に出てくる福山雅治みたいになって”とも言われていたようで……。実際の研究者は地味な仕事なんですけどね」

 とはいえ、家族の存在を隠して不倫していたのであれば、妻も「被害者」ということになる。

「もちろん、”なんで他の女性に?”という思いはありますよ。でも、これは夫の性格を知っているから分かるんですが、彼としては相手のプライドを傷つけたくなかったのでしょう。そのため、なるべく穏便にと考えているうちに事態が進んでしまった。だからこそ、最終的には既婚者であることを認めて、謝罪したわけです」

 それでは、交際相手に対する謝罪文についてはどう考えているのか。

「あれは夫が切羽詰って書かされたものです。本人としては、結婚を前提に交際しているつもりはなかったと思います。それに、誠意を見せるも何も、”もう連絡しません。第三者を通します”と仰ったのは相手側ですから」

 大筋で事実関係は認めながらも、東大教授を挟んで、女性たちの言い分は真っ向から対立するのだ。

 だが、東大教授が出来心さえ起こさなければ、こんなトラブルは生じていなかったのも事実である。

 さて、冒頭に引用した『ともしび』は、

〈そうだ、この世のことは何ひとつわかりゃしないんだ!〉

 という印象的なフレーズで幕を閉じる。

 人体の未知なる領域を探索する怜悧なエリート科学者を以てしても、人間の複雑な心の綾を読み誤ってしまう。それもこれも根本の原因は自身の奥底から湧き出る欲望ゆえ。その衝動を制御し、肉欲から解き放たれる術は誰にも「わかりゃしない」。

離婚慰謝料:不倫相手が賠償、判断 最高裁弁論
2019.01.16 東京朝刊

 離婚時の精神的苦痛に対する慰謝料を、別れた配偶者の過去の不倫相手に請求できるかが争点となった裁判の上告審弁論が15日、最高裁第3小法廷(宮崎裕子裁判長)であり、結審した。2審の結論変更に必要な弁論が開かれたことから、「請求できる」として不倫相手に賠償を命じた1、2審判決が変更される可能性がある。判決は来月19日。

 民法や判例によると、不倫された側は配偶者に離婚慰謝料を請求でき、配偶者の不倫相手には離婚の成立・不成立に関わらず不貞行為の慰謝料を請求できる。ただし、離婚慰謝料を不倫相手などの第三者に請求できるかについては、最高裁の判例はない。

 1、2審判決によると、関東地方に住む原告男性は2015年に妻と離婚し、元妻と不倫関係にあった相手に対し「不倫が原因で離婚した」として慰謝料など約500万円を求めて提訴した。元妻には慰謝料を請求していない。

 原告男性が不倫を知ってから3年以上たって賠償請求したことから、相手男性は「時効により不貞行為の慰謝料請求権は消滅している」と反論したが、1審・水戸地裁龍ケ崎支部は「不倫によって離婚を余儀なくされた」と認定した上で、時効が過ぎていない離婚慰謝料など約200万円の支払いを命令。2審も支持した。【伊藤直孝】
裕福な家の少女が体を売るワケ…「JKビジネス」の裏に迫る ライター・高木瑞穂氏
2019.01.16 夕刊フジ・ZAKZAK 

 マッサージを建前とした「リフレ」や店外をデートできる「お散歩」など、女子高校生による接客をうたう「JKビジネス」。2017年に東京都の規制条例が施行され、店舗型営業は影を潜めたが、集客の場を出会い系サイトやツイッターに移してビジネスは続いているという。追加料金で性的サービスを受ける「裏オプ(裏オプション)」の実態、そして少女らの本音とは-。

 『裏オプ-JKビジネスを天国と呼ぶ“女子高生”12人の生告白』(大洋図書)を出版したライターの高木瑞穂氏は、JKビジネスに関わっている12人の少女らをインタビューし、体を売る行為に足を踏み入れた少女の本音に迫った。

 「『楽して稼げるバイト』として『アンダー』で働く少女が減らないことが問題だ」と高木氏は話す。「アンダー」とは、未成年による性的サービスを売り物にしたJKビジネスを指す。

 ただ、「少女らが雇い主や顧客から性的サービスを強要されるということがないとは言い切れないが、実際には裏オプの交渉は少女の意思によって行われていることが多い」(高木氏)のが実態だという。

 JKビジネスに関わっている少女についても意外な姿が浮かぶ。

 「家出中で居場所がないというケースはそれほど多くない。むしろ、ある程度裕福な家に住んでいたり、学校にも通っている普通の少女もいる」

 それではなぜ、少女らはJKビジネスに手を出すのか。「われわれと少女の売春への認識のズレが背景にあるようだ。彼女らには『売春は良くない』という前提がなく、『楽して稼げる割のいいバイト』という感覚もあるようだ。少女らの保護や規制に動いても、『放っておいてほしい』というのが本音ではないか」と高木氏は分析する。

 少女らがこんな認識を持つ背景には、大人たちの行状も反映されていると高木氏はみる。

 「公務員や会社役員など、それなりの立場がある人たちの不倫報道や売春への関与がワイドショーや雑誌、インターネットで繰り返し報じられている。『売春は良くない』というならば、規制を強化するだけでなく、大人が少女らの認識を改める“鏡”になれているのか考える必要もあるのではないか」

純烈 友井 芸能界廃業 「DV」「使い込み」認め…涙の謝罪 所属事務所との契約解除、グループ脱退 「ズルさ、甘えがあった」リーダー酒井から「バカヤロウ」 残りのメンバー4人で再出発、15日会見へ デイリースポーツオンラインで動画配信中
2019.01.12 デイリースポーツ

 過去の交際女性への暴力と金銭問題を報じられたムード歌謡グループ・純烈の友井雄亮(38)が11日、都内で会見を開き、涙ながらに謝罪した。報じられたDVや3000万円の使い込みを認め、この会見をもって、所属事務所との契約を解除された。グループを脱退し、芸能界を廃業する。問題が明らかとなった9日深夜にメンバー、事務所関係者と協議し、決めたという。4人組として再スタートする残されたメンバーは、15日に会見を予定している。

▼念願の初紅白 喜びから一転

 髪を黒く染め、ピアスを外し、友井はスーツ姿で約100人の報道陣の前に現れた。57分間の会見で頭を下げること11回。目に涙をため「どこかにズルさ、甘えがあった。もう1人の弱い自分に勝てなかった。いつ表に出てしまうのか、ヒヤヒヤしながら(ファンの前に)立っていました」と謝罪した。今後は「芸能界から身を引きます」と引退する。

 週刊文春で報じられたのは、A子さんへのDV、B子さんの貯金3000万円の使い込み、C子さんとの浮気疑惑。A子さん、B子さんについては「事実でございます」と全面的に認め、C子さんとの浮気は「誤解を招くかも知れませんが、10代からの友人」と否定した。

 A子さんへの暴力を「口論して、ケンカの延長なんですけど、怒りっぽい性格なので、そこで…。殴ったり、蹴ったり、思いやるような表現ができていなかった」と振り返り、自身の浮気が発端となることも「多々あったと思います」と明かした。A子さんとは現在も協議中で、A子さん以外にも「過去に手を上げ、傷つけた方がいらっしゃると思います」と常習化していたことを認めた。

 B子さんの3000万円は昨年7月に弁護士を交えて協議した際に全額返済したと説明。他からお金をかき集めたため、借金自体は残っているという。

 メンバーとは、関西地方での仕事を終えた9日夜に都内の所属事務所で話し合いの場をもった。事実を告げると、リーダーの酒井一圭(43)に「バカヤロウ」と怒られたという。友井はグループ脱退と芸能界引退の意向を告げたが、引き留めるものはいなかった。会見をもって事務所との契約は解除され、今後ファンの前に出ることもないという。

〈文春報道と会見での認否〉

 A子さん 30代の芸能関係者。14~16年に交際。結婚を前提に同棲も、友井は度重なるDVを行い、妊娠、流産させた。16年5月に接触禁止を約束する「誓約書」を作成。

→事実認め「協議中」

 B子さん 40代の衣装関係者。バツイチで二女の母。15年~18年まで一時、A子さんと同時に交際し、友井はB子さんの家に住む。B子さんの貯金3000万円を使い込み、昨年8月にB子の家を出た。

→「早く返さないと、と金額が増えた。(1回に)何十万(円使った)ってことも」

 C子さん 30代。既婚者。交際中だったB子さんが友井に〓浮気〓疑惑を詰め寄り、友井も認めた。

→不倫関係否定

〈友井と一問一答〉

まず人間としてやり直さないといけない

 ―心境は。

 「お休みを何日かいただき、(自分が映る)ワイドショーを見た。芸能人である前に人として情けないことをしてしまった。まず人間としてやり直さないといけない」

 ―脱退、引退を告げたとき、メンバーは。

 「『純烈のスローガンに反してしまった。僕は脱退、芸能界を引退する』ということに、メンバーもうつむきながら、事務所も踏まえて、一致していただきました」

 ―メンバーからは何もなかった?

 「11年やってきたのに、なぜもっと早く言わなかったんだよ、とかいろんな怒りだったり、いろんな感情があると思います」

 ―純烈のスローガンとは。

 「『夢は紅白、親孝行』。この件に関してはどこが親孝行だ、むしろ親不孝じゃないか、と。反する行動をしていて、純烈としてお仕事はできない」

 ―引退した後は。

 「純烈のお仕事を一生懸命にやってきたので、何をやりたいかは真っ白。何も考えられない」

 ―母親はなんと言っている。

 「『ここで頭打たないと、やり直さないと終わるよ』と言われました」
「不倫夫への執着」を捨てきれない妻の苦悩/「彼女のことが本気で好きだ」と告白する夫
2019.01.12 東洋経済オンライン キャリア・教育 

ミセス・パンプキン:『最強の人生相談』『一流の育て方』著者

※ミセス・パンプキンへの人生相談および、家族関係や親子問題のお悩み相談は専用メール、専用サイトで受け付けています。質問は400字以内でお願いします。回答は既出の相談と内容が被らないものを優先し、本連載で掲載します。
結婚4年目で、ともに32歳の夫婦2人暮らしです。 飲み会などにも行かない夫が、夜遅く帰るようになり、聞くと、職場の後輩女性と1カ月前から不倫関係であることがわかりました。
仕事に夢中だった私に寂しさを覚え、今では私に何の感情もなくなったそうです。彼女のほうがずっと好きだと、堂々と言います。性格はまじめで仕事熱心な夫でしたので、 今回の件はまさに青天の霹靂(へきれき)でした。
私が取り乱す様子を見て夫も反省し、今後女性とは一切関わらないと約束し、目の前で女性の連絡先を消してもらいました。 その後私は食事も睡眠も、まともにできない日が続きましたが、居心地の悪い家ではまた夫が浮気してしまうのではと案じ、できるだけ普段どおり接するように心がけました。
私のそのような努力もむなしく、ある日夫から「相手の女性と連絡を絶ってしまいつらい。彼女のことが本気で好きだ」などと言われました。驚きと衝撃とそんなことを私に告げる夫に対する腹立たしさで頭がパニックになり、何も言葉が出ませんでした。でもつい最近まで、穏やかで幸せな生活を共にしていた夫と離婚する決断などすぐにできるはずもなく、彼女と一切プライベートで会わないでほしいと念押しするだけで終わりました。
彼女への思いを告白されてから、さらに眠れなくなり動悸などの症状も出てつらいことを夫に伝えました。すると夫も謝るのですが、相手のことのほうが好きだなどと言います。しばらくして、なんとなく隠し事をしているような雰囲気を感じとったので、夫の車にGPSをつけてこっそり調べると、夫は私との約束を破り、毎日欠かさず相手の女性のお家へ通っていたのです。
朝は仕事前に彼女を迎えに行き、家でしばらく一緒に過ごした後2人で出勤、仕事が終われば彼女の家に直行し、2時間ほど過ごしてから私のところへ帰宅します。私の苦しみをよそに女性と関係を持ち続け、もう一度夫婦としてやり直したいという私の思いも踏みにじられ、憎しみの感情でいっぱいで気が変になりそうでした。
そこでやっと、離婚しかないと思えるようになり、証拠集めをすることに頭を切り替えたのですが、どうしてもまだ、優しくまじめな夫がなぜこんなことに?という気持ちが抜けません。どうすれば、完全に夫への情を絶つことができるでしょうか?
夕(仮名)
「心が離れてしまっている夫」を、正面から受け止めよう
古今東西、愛し合っていた人から愛されなくなった人の苦しみは、多くの文学や映画・演劇、歌等の創作の主なテーマになってきました。それほどこの種の愛情のもつれや苦しみは、多くの人が経験することで、その結末は、多くの人にとっての重大な関心事です。

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そしてその原因はさまざまですが、苦しみからの立ち直り方は、大きく言えば、2つです。1つ目は、相手は“優しかった彼”ではなく別人であると認識すること、そして2つ目は、「時間が薬」です。その時間をどのように過ごすかで薬の効き目が決まる、といえそうです。
彼は、仕事に燃えるあなたに寂しさを感じた人です。共働きのあなたの仕事を応援してくれる人ではなかったのです。あなたが仕事をもう少しいい加減にする人なら、関係は壊れなかったのでしょうか? そのことについて、一度でも話し合ったことがあったでしょうか?
彼はまじめな性格かもしれませんが、とても卑怯な言い方です。
夕様は夫婦関係の立て直しに努力し、何度も夫と約束をしましたが、彼はあなたの動揺に負けて、その場しのぎに約束に応じたにすぎず、彼の心離れは一貫しています。
確かに簡単にあなたが受け入れられる事態ではありませんが、そんなあなたを目の当たりにしながら、「彼女に会えないのがつらい」という彼は、居直りや暴力に負けない残酷さです。
優しかった頃の彼とは別人になったと考えるべきです。
まだ彼らの交際は浅く、良い点だけしか見えず、お互いにのぼせているだけかもしれません。
しかしまじめ人間だっただけに彼の言葉は重く、彼との離婚やむなしという考えに至ったあなたに、私は賛同します。
「自分なりの立ち直り方」を考えるしか道はない
芥川龍之介は、恋愛の面倒から解放されるには、忙しくしていることがいちばん、と言っていたそうです。確かに、仕事に没頭しているうちに、気がつけば立ち直っていたという人は多いです。
すぐに立ち直ろうとせず、今は悲しんでよい時期とし、日常の仕事は粛々とこなしましょう。
ある友人は、不幸になる前の幸福だった時期によく聴いた音楽を繰り返し聴いていると癒やされ、気がつけば元気を取り戻していたと言います。
そして次に、相性が悪かったからとか、相手が悪かったというだけにせず、自分にも反省することはなかったか、次のステップに向けて何が問題だったのか、考える時期としましょう。
ある大学の女性教授は、大好きな漫画に没頭して気を紛らし、立ち直るきっかけを作ったそうです。私のある友人は、育った都市から出たことがなかったのに、有り金をはたいてインドに旅し、ガンジス河のさまざまな光景に接して、自分の悩みがとても小さく見えたと元気に帰ってきました。
あなたの仕事以外で没頭できる趣味は何ですか?
なかったら、これから作るか挑戦しませんか?

不幸なことも忘れることができるように人は創られたと、ある宗教家は言います。確かにいつまでも忘れることができない不幸や悲しみもいつか形は変わり、何も手が付かない状態が続くことはまれです。悲しみ続けることのほうが難しいのです。
ならば時間薬を有効に使い、思いっきり悲しみ苦しんだあとは、心変わりした人を早く忘れられるよう、あなたなりの立ち直り方を、じっくり考えてみてください。
私の好きな言葉に、「人は深い悲しみの中でも、その悲しみに執着しないことで、自分に寄り添い、成長することができる」があります。
決して相手を恨み続ける人生を送らず、次のステップのために、あなた自身を大切になさってくださいね。

内部告発者をFBで罵倒した韓国与党議員、自殺示唆報道後に全削除
2019.01.04 朝鮮日報 政治総合 

 韓国与党「共に民主党」の議員らは3日、企画財政部(省に相当。企財部)元事務官シン・ジェミン氏が自殺をほのめかす直前まで、シン氏に対してあざけり混じりの批判を浴びせていた。

 3日午前に開かれた党会議で、企画財政委員会民主党幹事の金政祐(キム・ジョンウ)議員は「(シン元事務官の主張は)目の見えない者が象の足を触る(一部だけを見て全体を見ないという意味)ような愚かさを示すもの」と発言した。ソ・ヨンギョ院内首席副代表は「(野党は)金もうけのために動画を撮ったという事務官の話をオウムのように繰り返そうとしている」と発言した。孫恵園(ソン・ヘウォン)議員は、フェイスブックに「シン・ジェミンは本当に金もうけに出てきたのであって、何より急を要するのはカネ。悪い頭を使って義人を装い、純真な表情を作って騒ぐ腕前は卑劣極まりない」と書き込んだ。さらに孫議員は「(野党は)詐欺師にまただまされて恥をかくな」とも記した。孫議員は、シン元事務官を批判するコメントを幾つもアップしたが、シン元事務官が自殺をほのめかしたというニュースが伝えられるや、コメントを全て削除した。ネットでは、孫議員がおよそ2年前の「崔順実(チェ・スンシル)国政介入」事件の際、崔被告の側近だったコ・ヨンテ氏と一緒に撮った写真をアップして「義人を保護すべきというメッセージをおよそ1000通受け取った。一生懸命やってみたい」と語っていたことが話題になった。コ氏はその後、関税庁の人事に介入して金品を受け取った罪で逮捕された。ネットには「孫議員のダブスタな態度こそ『自分がやったことはロマンス、他人がやったことは不倫』の典型ではないか」という批判の書き込みがアップされた。

 野党各党は、シン元事務官の暴露が「公益通報」に当たるとして擁護した。保守系野党「自由韓国党」の金秉準(キム・ビョンジュン)非常対策委員長は「1980年代の民主化運動以降、最大の良心宣言」だとして、さらに「金東〓(キム・ドンヨン)元副首相は、真実が何なのか口を開くべき。30年後輩の人物がおのれの人生をかけて話したというのに、先輩として隠れているのは道理に合うのか」と語った。

 ナ・ギョンウォン院内代表も「こんなことが繰り返されないよう、公益通報者保護に関する法律の改正を推進したい」と語った。また、赤字国債を発行するよう韓国大統領府(青瓦台)が圧力をかけたという、シン元事務官が暴露した疑惑に関しては「特定犯罪加重処罰法の国庫損失罪で青瓦台と企財部の関係者を告発する案を検討したい」と語った。野党「正しい未来党」のイ・ジョンチョル・スポークスマンは「民主党は侮辱と圧迫を加えている。シン元事務官は勇気を持ち、ろうそくを持っていた正義感でしっかり立ち向かって欲しい」と語った。