報道された男女間のトラブル事件・交際トラブル事件
14年県内 刑法犯認知12%減 男女トラブルの摘発増
2015.02.04 山梨日日新聞
山梨県警は3日、昨年1年間に認知した刑法犯は6528件で前年より933件(12・5%)減少したと発表した。認知件数が7千件を下回ったのは24年ぶり。全体の8割を占める窃盗犯が前年より870件(14・4%)減少した。
県警によると、殺人や強盗などの凶悪犯は34件(前年比15%減)、詐欺などの知能犯は154件(同11・0%減)。窃盗犯は5172件だった。
窃盗犯の減少について、県警は「特に二輪車の盗難防止策が効果を挙げた」と説明。南甲府署は大型商業施設の協力を得て無施錠の二輪車を一時的に施錠するなどの取り組みを始め、同署管内の二輪車の盗難は439件と前年より21・9%減った。韮崎署もJR竜王駅駐輪場で利用者にワイヤロックを呼び掛けるなどの活動を実施、二輪車の盗難は253件と前年より29・3%減少したという。
一方、県全体の摘発件数は1991件で、前年より186件(8・5%)減少。だが、ドメスティック・バイオレンス(DV)など男女間トラブルに絡む摘発は69件と、前年より19件(38%)増えた。DVなどの被害申告が増加していることが影響したとみられる。
軽すぎる22年三鷹ストーカー殺人判決
2014.08.02 日刊スポーツ
東京都三鷹市で昨年10月、高3の女子生徒(当時18)を刺殺したとして、殺人罪などに問われた元交際相手の無職A被告(22)の裁判員裁判で、東京地裁立川支部は1日、懲役22年(求刑無期懲役)の判決を言い渡した。判決理由で林正彦裁判長は「動機は身勝手で同情の余地は乏しい。残忍で計画性も高い」と指摘したが、「若くて更生可能性もある」とも述べ、有期刑が相当とした。
A被告はこれまでのジャージー姿でなく、半袖のワイシャツに黒のスラックスの服装で入廷した。懲役22年を言い渡された際には、取り乱すこともなく、落ち着いた様子だった。裁判長が読み上げる量刑の理由を、背筋を伸ばして聞いていた。最後に裁判官に一礼し、法廷を後にした。
判決理由で裁判長は「別れを切り出され『存在を全否定された』と苦痛を感じ、恨みや怒りを抱いた。動機は身勝手で同情の余地は乏しい。反省を深めているとは認められず、謝罪の言葉すらない」と指摘。「逃げる生徒の急所を多数回刺しており執拗(しつよう)で残忍だ。1週間以上、殺害機会をうかがうなど計画性も高い」と述べた。
A被告は、交際中に撮影した生徒のプライベートな画像を事件前後にインターネットに流出させ、「リベンジ(復讐=ふくしゅう)ポルノ」と呼ばれる、嫌がらせが広く知られるきっかけとなった。
裁判長は画像をネットにばらまいたA被告の行為を「命を奪うだけでは飽き足らず、社会的にも手ひどく傷つけたことは極めて卑劣だ」と非難した。
一方で「母親のネグレクト(育児放棄)や、その交際相手からの虐待など、成育歴が一定程度影響した。まだ若く、前科前歴もない。母親が帰りを待っている。更生可能性もある」と指摘。男女関係のトラブルによる被害者1人の他の殺人事件と比較した結果、「有期懲役と質的に異なる無期懲役とまでは言い難い」として、懲役22年を言い渡した。
A被告は昨年10月8日午前、生徒宅に侵入し、午後4時55分ごろ、生徒の首や腹部をペティナイフ(刃渡り約13〓)で刺して失血死させた。論告で検察側は「周到に準備し、逃げる生徒を追いかけて多数回刺しており、極めて悪質だ」と指摘し、無期懲役を求刑していた。弁護側は最終弁論で「母親のネグレクトなど、過酷な環境で育ったことが影響した」と述べ、懲役15年が相当と主張していた。
殺害された女子生徒の両親は1日、東京地裁立川支部がA被告に懲役22年の判決を言い渡したことに「失望した。なんでこんなに軽いのか、全く理解できない」とのコメントを出した。代理人弁護士によると、2人とも喪服姿で検察官の後ろに座り、女子生徒の写真を目の前に立てて傍聴した。ついたてが設置され、傍聴席から見えない配慮がされた。両親はコメントで「判決はストーカーたちに誤ったメッセージを送ったことになる。この程度で済むならばやってしまおう、ということになりかねない」と指摘した。
被告は生徒のプライベートな画像を事件前後にインターネットに流出させており、「リベンジ(復讐=ふくしゅう)ポルノ」の問題も浮き彫りになった。両親は「(判決は)リベンジポルノの犯罪の本質、被害の大きさを全く理解していない」と厳しく批判した。
懲役22年は軽い印象だ。最近繰り返されるストーカー事件は、殺人に発展する危険性が高く、残忍さや残酷さも際立つ。被害者に落ち度もなく、求刑通りの無期懲役が妥当だと思う。
裁判長が、男女関係のトラブルによる被害者1人の他の殺人事件と比較したというが、一般的な男女関係のもつれは、被害者が言い返すなど、ある程度の落ち度があるもの。今回のストーカー事件は、通常の男女トラブルとして処理すべきものではない。
一般市民の裁判員には、「無期懲役が当然」と考えた人もいたとみられ、通常の感覚が、裁判長に抑えられたのではないか。先月24日、最高裁が傷害致死事件の判決で、裁判員裁判の結論を見直し、量刑を減らした。過去の判例を踏まえ、平等原則に立ち返ったものだが、今回の判決に影響を与えたのかもしれない。(東京地検特捜部元副部長)
○…A被告の1日の判決後、裁判員と補充裁判員を務めた2人が会見し「被告が虐待されていた背景などがあり、単純な事件ではなかった」と審理の難しさを振り返った。補充裁判員だった40代の女性は「公判で被告の生い立ちについて聞き、びっくりしたし、精神的に疲れた。罪を犯す人が育たない社会にしなければいけない」と述べた。一方、裁判員を務めた40代の男性は「虐待を受けた人が犯罪を起こすとは限らない」と厳しい表情で語った。
鹿児島・鹿屋の女性殺害:組幹部容疑、県警逮捕 防犯カメラに姿、交際トラブルか
2015.04.14 西部朝刊
鹿児島県鹿屋市の民家で4日、同市の飲食店経営、Aさん(32)が遺体で見つかった事件で、県警は13日、Aさんと交際していた住所不定、指定暴力団A系組幹部、B容疑者(40)を殺人容疑で逮捕した。遺体が見つかった民家の防犯カメラに事件当日の朝、B容疑者が屋内から出てくる姿が映っていた。県警は交際を巡りトラブルがあった可能性があるとみて調べている。
逮捕容疑は、4日午前2時45分ごろから9時25分ごろの間、鹿屋市寿1の男性(45)宅の居間で、Aさんの胸を刃物で刺し、殺害したとされる。「刺して殺したことは間違いない」と容疑を認めているという。凶器についても供述しているが、まだ押収には至っていない。遺体は布団の中で見つかり、刃物で刺された傷が1カ所あった。死因は出血性ショックだった。
県警によると、男性はB容疑者の兄で、B容疑者は4日正午前から午後9時ごろまで、同県霧島市内のホテルに滞在して飲酒。その後、車を運転して霧島市内の国道で物損事故を起こしたとして、道路交通法違反(酒気帯び運転)容疑で県警が逮捕していた。
4日夕、自宅に帰った男性が遺体を見つけ、通報した。Aさんの知人によると、Aさんには2人の子供がおり、B容疑者が預かって面倒をみていることがあった。B容疑者は男性の家やAさんの家にも出入りしていたという。
女性殺害容疑、組幹部逮捕 交際トラブルか 鹿屋の事件 【西部】
2015.04.13 西部夕刊
鹿児島県鹿屋市の民家で4日、飲食店経営のAさん(32)=同市寿8丁目=の遺体が見つかった事件で、県警は13日、指定暴力団A系暴力団幹部のB容疑者(40)=住所不定=を殺人の疑いで逮捕し、発表した。「刺して殺したのは間違いない」と容疑を認めているという。
県警によると、B容疑者は遺体が見つかった家に住む露天商の男性(45)の弟。4日夜に鹿児島県霧島市内で乗用車を運転中、道路脇の花壇に突っ込む事故を起こし、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕されていた。捜査関係者によると、逮捕前に電話で連絡を取った知人に、殺害を認める趣旨の発言をしていたという。
Aさんの遺体は4日夕、帰宅した露天商の男性が自宅1階の居間で見つけた。布団の中に仰向けで倒れ、胸には刃物による刺し傷があり、死後数時間~半日ほど経っていたという。
県警は、防犯カメラの映像や男性の家族、知人らの話などから、Aさんがこの家を訪れた4日午前2時45分ごろから、B容疑者がこの家を出た同日午前9時25分ごろまでの間に居間で殺害したと判断。Aさんと交際をめぐるトラブルがあったとみて調べている。
女性殺害容疑 警官逮捕 大阪府警 交際トラブルか
2015.01.26 朝刊
二十四日午前十時五十五分ごろ、大阪市東住吉区東田辺一のマンション八階の一室で、住人の医療事務員Aさん(23)が死亡しているのが見つかった。大阪府警は二十五日、殺人の疑いで、交際していた府警阿倍野署の巡査長B容疑者(26)=大阪府寝屋川市=を逮捕した。
府警は東住吉署に捜査本部を設置。B容疑者は既婚で「交際していたことを妻や警察に言うと言われ、かっとなった。ベルトで背後から首を絞めた」と容疑を認めている。
逮捕容疑は二十四日午前七時四十五分から八時四十分ごろの間、東住吉区のマンションでAさんの首を絞め殺害したとされる。
B容疑者は二〇一三年四月から一年間、東日本大震災に伴う関連業務のため宮城県警に出向。山形県出身で宮城県の大学に通っていたAさんと知り合い、交際を始めた。府警に戻った一四年八月に別の女性と結婚し、大阪府内で生活していた。
二十四日朝、Aさんが出勤しないと連絡を受けたマンション管理会社が東住吉署に通報。部屋を訪れた警官が浴槽内で服を着て浮いているAさんを見つけた。Aさんの交友関係を調べる中でB容疑者が浮上。マンションの防犯カメラに似た男が出入りする様子が写っていた。供述に基づき阿倍野署のごみ集積所から事件に使ったとみられるベルトが見つかった。
府警の大村喜一監察室長は「遺憾の極み。捜査結果を踏まえ厳正に処分する」とのコメントを出した。
B容疑者は〇六年四月に大阪府警に入り、守口署を経て宮城県警に出向。府警に戻って阿倍野署地域課に勤務していた。
京都宇治市の市議…交際トラブル
2015.01.13 フジテレビ
京都宇治市の市議は妻と子供がいるにも関わらず離婚者を対称とした「婚活サイト」に登録していた。そこで知り合った30代の女性と交際してたことがおととし6月に発覚した。女性の産んだ子供のDNA鑑定の結果父親は京都宇治市の市議A氏と判明した。女性は去年10月にA議員から一方的に婚約を破棄され精神的苦痛を受けたとして慰謝料140万円を求め訴訟を起こしていた。それに対しA議員も答弁書を提出し両者の言い分は対立した。A議員は政務活動費から広報目的でコピー用紙21万枚を購入していたことが判明。宇治市の人口より多いのは不自然との声があがり議員運営委員が調査することが決まった。
包丁所持容疑で女性教諭を逮捕 交際トラブルで「死ぬつもり…」
2014.10.14 サンスポ
路上で包丁を所持していたとして、大阪府警交野署は13日、の疑いで寝屋川市の市立小学校教諭の女(33)を逮捕したと発表した。逮捕容疑は12日、交野市の住宅前の路上で正当な理由がないのに包丁(刃渡り約14・5センチ)を所持した疑い。「別れ話がもつれたら死ぬつもりで(包丁を)持っていた」と話しているという。
女は既婚の男性との交際をめぐりトラブルになったとみられる。この直前、知人男性を訪れ、話し合いをしている中で包丁を取り出したという。男性が包丁を取り上げ、2人にけがはなかった。
〔お彼岸ワイド・不穏な秋〕松山 交際相手を斧で撲殺“清楚婦人”のカネと愛憎
2014.10.05 サンデー毎日
名作『坊っちゃん』ゆかりの愛媛県松山市。その閑静な住宅街で血なまぐさい事件は起きた。住民は言う。
「“助けて”という男性の大声と、“ドンドン”という大きな音が聞こえた」
9月5日未明、同市の無職、Aさん(72)が、交際相手とみられるB容疑者(64)に手斧(おの)(刃渡り約11センチ)で頭を殴られるなどして死亡した。「憎くて殺してやろうと思った」などと供述しているというが、老いらくの恋の末路にしては凄(せい)惨(さん)過ぎる。2人の間に何があったのか。
近くに住む女性によると、Bさんは約20年前に妻が病死して以来、独り暮らしという。看板職人として独立し、数年前まで自営で看板業を続けていた。物静かな性格で、トラブルとは無縁の生活だったようだ。
しかし、数年前からBさん宅に数人の女性が出入りするようになったという。
「Bさんは最近は趣味のパチンコに行くことが多かった。店で知り合った女性ら3、4人を自宅に呼び、お金を払って身の回りのことをしてもらっていたようです。A容疑者もその一人だった」(近くの男性)
B容疑者を見かけたとという女性はこう振り返る。
「見た目は年相応ですが、清潔感があり、きれいな人だなと感じました」
B容疑者宅は現場から約8キロ北。凶器の手斧は自宅から持ち出したとみられる。地元の男性は言う。
「家は独り暮らしの80代男性の持ち家ですが、4、5年前からB容疑者とその息子が一緒に住み始めたと聞きました。代々この地に続く家柄で兼業農家。手斧も当然あったと思いますよ」
さらに登記によれば、B容疑者は自宅を本社とする介護関連会社の代表取締役に就いていた。80代男性も役員である。8年前には自宅などを担保に6360万円を借り入れていた。だが自治体などに聞くと、現在の会社の実態は不詳という。あるいは、ビジネス絡みのトラブルがあったのか。
「家には他の刃物類もあったはずだが、手斧を選んだということは確実に相手を殺害する意図がうかがわれる。こうした場合、研究では交際トラブルに起因する可能性が高い」(福岡大の大上渉准教授=犯罪心理学)
げに恐ろしきは女の恨み、か。
交際トラブルか 女性遺棄容疑で17歳少年逮捕
2014.08.25 フジテレビ
岡山・津山市で女性の死体遺棄容疑で、無職の少年(17歳)が父親らと共に出頭し逮捕された。少年は「殺した死体は車ごと放置している」と供述しているとのこと。殺害された女性(26歳)について知人は最近様子がおかしかったと語っており、女性のFacebookには「ウチが引けばいい話」や「終止符を打とう」など少年との交際に悩んでいる書き込みが見られる。少年は「車の中で言い争いになった」と話している。少年(17)はドライブ中に口論になり、持っていた刃物で女性を切りつけたという。その後、少年は女性を助手席に放置し、無免許で運転し死体を車のまま山中に放置し自宅に戻ったということ。岡山・津山市の遺棄現場の途中の道から中継で、現場の様子を伝えた。現場は人の気配は全くないということ。供述ではトラブルがあって殺害したとなっているが、詳しい動機などは現在調べているということ。
◎会社役員刺され死亡=男逮捕、交際トラブルか-静岡県警
2014.07.31 時事通信
30日午後11時40分ごろ、静岡県富士市石坂のスーパーの駐車場で、「人が刺された」と110番があった。県警富士署員が駆け付けたところ、同市伝法の会社役員Aさん(65)が胸から血を流して倒れており、病院で死亡が確認された。約1時間後、近くの交番に男が出頭し、同署は殺人容疑で逮捕した。
県警によると、男はAさんの知人でトラック運転手のB容疑者(41)=同市伝法=。「女性をめぐるトラブルがあり、殺してやろうと思った」と容疑を認めているという。
Aさんが、駐車場でB容疑者の元交際相手の40代女性と一緒にいたところ、包丁を持って現れた同容疑者に刺された。女性にけがはなかった。同容疑者は1、2カ月前から、女性に復縁を迫るメールを繰り返し送信し、6月下旬に同署から口頭で警告を受けていた。
ゆがんだ愛情 ストーカー犯罪 交際トラブル 相談倍増 私的な関係、警察の対応難しく…
2014.07.23 朝刊
ストーカーやDV問題への関心の高まりとともに、交際をめぐる困り事の相談が警察に数多く寄せられている。今年一~三月に警視庁に寄せられたストーカー相談は、昨年同期比で約二倍になっている。当事者間で「丸く収まった」とされた案件が、ストーカー事件に発展するケースもある。私的な関係の相談にかかわる難しさとともに、細やかな対応の大切さが浮かぶ。
警視庁1~3月期564件
「解決」案件、事件に発展も
「元彼氏に元彼女が脅されている」。四月、東京都多摩地区のマンションの一室で、少年(19)が少女(19)に包丁を突きつける事件があった。訪れた知人が見つけ一一〇番。警視庁の警察官は、暴力行為法違反(脅迫)の疑いで少年を現行犯逮捕した。少女は殴られ、顔にけがをしていた。
捜査関係者によると、少女は少年と交際中の昨年末、警察署に「けんかすると、『許さない』などと怖いメールが来る」と相談していた。ただ、少女に交際を続ける意思があるため、署は月一回ほど少女に電話し、様子をみることにした。
今年三月末、少女は署との電話で「相手と納得の上で別れた」と伝えた。署の担当者は「いつでも相談を。少年と二人で会わないように」と助言した。
しかし、「また付き合って」という少年のメールを受け、少女はきちんと区切りをつけようと少年宅を訪れ、事件に遭った。
逮捕後、警視庁は少年が同様の行為を繰り返さないように、ストーカー規制法に基づく文書警告を与えた。少年は「引き留めたかった」と話したという。
都内では四月に北区で、女性(29)が元交際相手の男(28)に、包丁で刺され、手にけがを負う殺人未遂事件が起きている。
女性は三月、「どうしたら別れられるか」と警察署に相談していた。暴力や付きまといがなかったため、署はストーカーという扱いはせず、弁護士に相談するように助言し、保護対象とはしなかった。
三鷹市で昨年十月、女子高生がストーカー相談当日に刺殺された事件を受け、警視庁は昨年十二月、署に寄せられたストーカー相談を集約し、危険性が高い場合は捜査員を派遣する「ストーカー・DV総合対策本部」を新設した。今年一~三月、ストーカー相談は前年同期の二倍の五百六十四件、ストーカー事件で摘発した人数は五倍の七十八人に上った。
ただ、恋愛は本人同士の自由意思に基づく。対策本部の担当者によると、相談者に交際継続の意思があったり、ストーカー被害とまでいえなかったりする場合、多摩地区の事例のように、相談段階で対策本部に報告されないケースもある。
神奈川県横須賀市で六月二十八日、元交際相手の男に女性が刺殺された事件では、警察は四~五月に数回、近況確認し、被害者も「異常はない」と答えたが、最悪の事態に発展した。
交際をめぐる相談について、担当者は「状況が時間とともに動き、対応は難しい」とした上で、「相談内容を一つ一つ、丁寧に見ながら、被害者の安全を図りたい」と話している。
別れたら2人きりはダメ
ストーカー被害者の支援や加害者の更生に取り組むNPO法人「ヒューマニティ」(東京)の小早川明子理事長の話 言葉や身体的な暴力がひどい場合、早く警察に相談し、告訴すべきだ。ただ、相談は何でも警察と思わない方がいい。「どう別れたらいいか」とか「別れた後の暮らしは」といった生活に密着した相談は、女性相談センターや法テラスの方が適している。関係機関はもっと連携し、役割分担するべきだ。
被害者は別れた後、相手と二人きりで会わないのは鉄則。特に、警察が関与した後は、相手が不快に思う恐れがあり、より警戒しなくてはならない。警察も被害者をしっかり見守ってほしい。
男女間トラブルか… “白い服の逃走女”逮捕 動機は?
2014.07.16 フジテレビ スーパーニュース 報道/ニュース/ニュース
島根・松江市のアパートで女性が女に刃物で刺された事件で、37歳の女が殺人未遂容疑で逮捕された。女性は娘と帰宅したところ、部屋にいた女に刺され、女は逃走。女とは面識がなく、同一人物とみられる女が事件直前にアパートで目撃されていた。女はベランダのガラスを割って室内に侵入したと見られており、犯行跡女は自動車教習所の教習車に乗り込んで逃走した。容疑者は被害女性と同居していた男性と以前交際しており、女性を刺したことについては認めているが殺意については否認している。
交際トラブル?37歳女逮捕
2014.07.15 フジテレビ ニュースJAPAN&すぽると! 報道/ニュース/ニュース
今月10日に島根県松江市で発生した殺人未遂事件について、警察は37歳の女を逮捕した。逮捕された女は今月10日に島根県松江市のアパートに住む40歳女性の胸を刃物で刺してけがをさせた殺人未遂の疑いがもたれている。女は犯行後、事件現場付近を通りかかった自動車教習所の教習車に乗りこみ約2km離れた地点まで逃走していた。40歳女性が現在同居している男性との付き合いが以前女にあることから、警察は男女間のトラブルが動機とみて操作している。
ご用心 友達募集アプリ 県警「実態は出会い系」 県内でも被害 本文
2014.06.25 新聞朝刊
友達募集アプリは、自分の性別や年齢、無料通信アプリ「LINE(ライン)」などのIDを入力すれば誰でも登録でき、電話番号を知らなくてもラインを使って会話ができる。必ずしも本名を明かす必要はない。
検索できた250種類もの友達募集アプリの中の一つをダウンロードし、実際に登録してみた。
ニックネームや性別、年齢、住んでいる都道府県などを入力すると容易に登録でき、自己紹介メッセージに「20代独身です!友達募集中です」と書き込んだ。
全国の男女が自分の顔写真やプロフィルを掲載し、友人を求めていたが、大半が10~20代の若者。中には中学1年生の女子生徒もいた。
「彼氏ほしい。寂しい」「年上の彼氏募集しています。なるべくイケメンさんがいいな」。異性との出会いを求める書き込みも多く見られた。顔写真をはじめ、プライバシーに関する情報を極力抑えたためか、登録後3日たっても女性からのメッセージは1通も届かなかった。
ただ知人の女性が利用しているという県東部の20代男性に聞くと「登録直後に多くの男性からメッセージが届いた、と聞いた」という。
友達募集アプリの多くは、電話やメール、チャットの相手を探すことを前提としているため、子どもの性犯罪被害防止などを目的とした「出会い系サイト規制法」の適用対象になっていない。
富山県警は「『友達募集』と言いながら、実態は不特定の男女が知り合う『出会い系サイト』と変わらない」とみる。相手を良く知らないまま会い、ストーカーやDVなど男女間のトラブルにつながるケースが多いという。
西宮市の死体遺棄事件は、遺体発見から2カ月たった今月19日、アプリを通じて知り合った上田容疑者が逮捕された。同容疑者は「自らの軽乗用車内で石黒さんの首を絞め殺した」と供述するなど殺人の疑いも強まっているが、動機などは分かっていない。
県内でも友達募集アプリで知り合い、事件に発展したケースは増えている。昨年には、同様のアプリで少女とラインのIDを交換した男性が、少女と会った際に少女の仲間の少年から現金を奪われた。2012年には、県内の女子中学生が同じくラインを使って知り合った富山市の男にホテルでみだらな行為をされた。
日本ソーシャルメディア学会(大阪府)の道端俊彦代表理事は、若者に広がるアプリの利用について「顔が見えないからこそ、本音で話せるという気楽さがある」と分析。「インターネットは良い面も悪い面も持つもろ刃の剣。学校や家庭での情報教育の徹底や法規制などの対策が必要だ」と指摘した。
女性脅迫の男 スピード逮捕 スムーズ署内連携奏功-焼津署
2014.05.29 朝刊
ありもしない写真が存在しているように装い、「ばらまく」などと20代の女性に脅迫メールを送ったとして22日に静岡市葵区の男(30)が脅迫容疑で逮捕された事件は、被害女性の相談を受けた焼津署の素早い対応がスピード逮捕につながった。全国の警察が組織を挙げてストーカーなど男女間のトラブル対策に力を注ぐ中、署内のスムーズな連携が奏功した。
同署によると、男とこの女性はインターネットのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で知り合った。携帯電話でメールをやりとりする中、2人は4月下旬と5月中旬の2度、焼津市内で会ったが、女性が関係を断ると、男は態度を急変。女性の写った写真を所持しているように装って繰り返し脅迫メールを送り、再度会うよう求めたという。
これまでのメールのやりとりなどで、男は女性の住所など個人情報を知っていた。反対に女性は男の素性を全く知らなかったため、「いつ襲われるか分からない」と怖くなって17日夜、同署に相談に訪れた。
同署は凶悪犯罪に発展する危険性もあるとして、刑事課と生活安全課が即座に連携して対応。県警本部ストーカー・DV(ドメスティックバイオレンス)対策の捜査員も加わり、女性の保護と同時に、容疑者の男の捜査を進めた。
携帯電話やSNSの運営会社に照会しても時間がかかる。そんな中、2人が会っていた際に、同署地域課の交番勤務員から職務質問を受けていたことが判明。その際のやりとりから男の身元が特定され、相談から5日後の早期逮捕に至った。
260万円詐取の疑いで逮捕 大分中央署 /大分県
2014.05.28 西部地方版/大分
(大分中央署発表) 大分市寺崎町1丁目の飲食店従業員A容疑者(40)を26日、詐欺の疑いで逮捕した。2011年8月、知人の30代女性の男女間トラブルについて「私が解決してあげる。男性に示談金を手渡す」と偽り、女性から2回にわたって計260万円をだまし取った疑いがある。実際には男性と交渉しておらず「生活費として使った」と容疑を認めている。女性はA容疑者と03年ごろに知り合い、このほかにも数百万円を渡しているという。13年1月に被害届を出した。署が経緯を調べている。
大分県/男女間トラブル あす無料相談会 県弁護士会館
2014.05.01 朝刊
県弁護士会法律相談センターは2日、大分市中島西の県弁護士会館で男女間のトラブルに関する法律相談会を開く。弁護士4人が無料で面接相談に応じる。
今回、相談に応じる内容は、離婚や婚約不履行、子どもの認知、恋人・配偶者間の暴力(DV)、性的嫌がらせ(セクシュアルハラスメント)など、男女間のトラブルに関すること。1人当たり20分程度応対する。同センターは「困っていることがあれば気軽に相談してほしい」と呼び掛けている。
男女間トラブル対応 専門チーム新設へ=山梨
2013.12.11 東京朝刊
県警は来春、夫婦や恋人間のDV(ドメスティック・バイオレンス)やストーカーなど男女間のトラブルに適切に対応するため、専門チームを新設する。10日の県議会総務委員会で明らかにした。
県警によると、昨年度は過去最多の131件のストーカー相談が寄せられた。現在は生活安全部が被害者の保護を、刑事部が容疑者の検挙を担当しているが、専門チームが一括して対応することで体制を強化する。
今年10月の東京都三鷹市の女子高校生殺害事件を受け、警察庁はストーカーやDV対策の強化を求めており、警視庁は12月中の対策本部の設置を決めている。
千葉・市川の女性殺害 容疑者の異常な行動 警察の対応に結びつかず
2013.11.29 NHKニュース
O容疑者はことし9月、当時、Yさんが暮らしていた市川市内の実家に押しかけ、復縁を迫っていました。
その際、O容疑者本人が「女性を殴った」などと110番通報していて、Yさんは、駆けつけた警察官に「私には交際相手がいるのでもう来ないようにしてもらいたい」と相談していたということです。
警察はこの日、O容疑者を交番に連れて行き、「これ以上、つきまとうとストーカー行為になる」と口頭で注意していました。
しかし、およそ2か月後。
O容疑者は、Yさんが保育園に娘を迎えに来るところを待ち伏せしてタクシーで後をつけ、事件に及んだとみられています。
Yさんが9月に相談したあと、事件が起きるまでの間、O容疑者には異変がありました。
先月(10月)24日、市川市内の路上で「女性をとられた」などと泣きわめいて騒ぐトラブルを起こしていたのです。
警察はO容疑者を保護し、言動におかしい点があるとして、今月5日、保健所に通報していました。
しかし、このとき、警察は、女性に復縁を迫った男だとは把握できていませんでした。
市川保健所の内本美鈴(ウチモトミスズ)次長は、「警察からの情報などで、緊急を要すると判断したならば違った対応となったかも知れない」と話しています。
ストーカー規制法では、自宅などに押しかけたり、拒否されているのに復縁を求めたりする行為を規制の対象としています。
▽こうした行為を繰り返した場合、告訴を受けて逮捕することができますが▽1回の行為でも、被害者の申し出を受けて警告や禁止命令を出すことができると規定されています。
千葉県警察本部は、O容疑者について女性からの相談は、9月の1度だけで、その相談もO容疑者の通報がきっかけで、女性からのものではなかったとしています。
また、先月、O容疑者が路上で騒いでいたことについては、男女間トラブルへの対応ではなかったとして、O容疑者の事件前の一連の行動について、「ストーカー事案としては捉えておらず、対応に問題はなかった」としています。
交流サイトからの出会い 男女間のトラブルは?
2013.10.10 フジテレビ めざましテレビ
元榮太一郎が交流サイトでの男女間トラブルについて解説。弁護士ドットコムには多くの相談が寄せられており、まずは警察に相談することが大切。ポイントは被害の「証拠」「継続性」「危険性」の3点で、脅迫まがいのメールやストーカー行為・「殺すぞ」などの具体的な単語を伝えるなど、細かく説明することが望ましい。
Q&A ストーカー対策強化県条例改正案 メール規制対象を拡大 恋愛以外のトラブル、LINEも摘発
2013.10.09 朝刊 26頁 千葉中央版
【千葉県】ストーカー対策の強化に県警が取り組んでいる。改正ストーカー規制法により、七月からメールによるつきまとい行為が禁止されたが、それでも規制対象にならない行為を取り締まるため、県迷惑防止条例改正案を開会中の県議会に提出した。何がどう変わるのだろうか。
Q ストーカー規制法が改正されても、まだ禁止されない行為があるの?
A 改正ストーカー規制法では七月から、繰り返しメールを送り付けることが「つきまとい行為」に当たるとして、メールの連続送信を規制対象に加えた。ただ、同法は恋愛や好意の感情のもつれが原因にある場合を前提にしている。「あいつは気にくわない」といった理由でメールを繰り返し送っても、摘発の対象にならなかった。
Q 恋愛と無関係なトラブルは規制できないわけね。
A その通り。恋愛に無関係な近隣トラブル、いたずらで繰り返しメールを送り付けても、摘発できるように県条例を改正するんだ。
Q 最近はメールといってもいろいろな種類があるけど。
A 無料通信アプリ「LINE(ライン)」や会員制交流サイト(SNS)、短文投稿サイト「ツイッター」上で、一対一でやりとりするメッセージを連続して送信することも規制の対象になる。
Q メール以外でも、条例改正で変わる点はあるの?
A 自宅や勤務先などで見張りをすること、行動を監視している旨を相手に電話などで告げることなども新たに規制に加える。「組織を雇って仕返ししてやる」「探偵に頼んでお前の秘密を調べ上げる」といったうそを言って、相手を不安にさせることも規制対象だよ。
Q 効果は上がるだろうか。
A 改正ストーカー規制法で七月からメールが規制されて以降、県内では八月、全国初の逮捕者が出ている。八月末現在で、つきまとい行為に関する県条例違反の摘発は十五件あり、昨年より四件多い。半数以上が男女間でのトラブルという。男女間トラブルでも恋愛感情の認定が難しく、ストーカー規制法で対応しきれない場合には県条例が適用されることもある。条例が改正されれば、摘発は増加するだろう。県議会で可決されれば、来年四月から施行される予定だ。
『社説』 男女間トラブル ストーカー、DV被害防げ
2013.06.26 朝刊
男女間などの付きまといや暴力への対策を強化する、ストーカー規制法とドメスティックバイオレンス(DV)防止法の2改正案が成立する見通しになった。
両法とも成立から10年以上たち、規定に「時代遅れ」の面も否めなかった。残念ながら、法的な不備から凄惨(せいさん)な事件を防げなかったケースも度々発生している。
いずれの改正も現行法の穴を埋める形で、日常的な恐怖にさらされてきた被害者、対応に当たる警察にとって、現実的な「命を守る武器」が増えることになる。
改正までには尊い犠牲があったことを忘れてはならない。十分に活用して新たな被害を防ぐ必要がある。
男女間のトラブルは増え続けている。昨年、警察が把握したストーカー被害は前年比36%増で2万件に迫り、DVも28%増えて約4万4千件に上った。いずれも過去最多である。
しかし、その現実に被害者を守る手段は追いついていなかった。
ストーカー規制法の規定では、これだけ普及した電子メールが付きまとい行為に含まれず、神奈川県逗子市の殺人事件を防げない要因になった。改正法ではしつこいメールが対象に追加されたほか、加害者が住む地域の警察も警告を出せるようになった。
一方のDV防止法改正案では、夫婦や元夫婦だった対象に、交際相手の暴力も加えた。これも長崎県西海市で起きた殺人事件などの教訓だ。同居が条件という課題はあるが、10~20代に多い未婚者のトラブル対応で道筋ができた意味は大きいだろう。
ただし、実際に被害を減らせるかは、法規定の生かし方次第ということに変わりはない。これまで殺人に至ったケースでは法的問題に加え、相談を受けたにもかかわらず、警察の対応が後手に回った場合も多い。
ストーカー規制法改正では、警察が加害者に警告しない場合、被害者へその理由の通知を義務付けた。それに対して、被害者側もより切迫感を伝えることができる。初期対応を強化し、被害を未然に防ぎたい。
きめ細やかな対応が必要なのは現場だけでなく、国会や警察庁も同じだ。付きまといの方法などは時代とともに多様化する。法の見直しにも高い感度が求められよう。一つ一つの事件を教訓としなければならない。
ストーカー 家庭内暴力 摘発4倍超 長崎の2女性殺害事件受け 昨年364件、認知件数も大幅増
2013.04.30 朝刊
【千葉県】県警が二〇一二年に摘発したストーカーと家庭内暴力(DV)の事件は三百六十四件で、一一年の八十四件から四倍以上に増えたことが、県警のまとめで分かった。認知件数も大幅に増加。県警は、一一年末の長崎県西海市の二女性殺害事件などで、男女間トラブルに社会的な関心が高まったことが要因と分析している。
県警によると、一二年のストーカー事件の認知件数は九百七十一件(一一年は四百五十六件)で、摘発は百二十四件(同四十二件)だった。このうち、刑法の脅迫容疑での摘発が最多の二十九件で、県迷惑防止条例違反、ストーカー規制法違反がいずれも十八件と続く。
DV事件は認知が二千二百三十五件(同千百七十八件)だったのに対し、摘発は二百四十件(同四十二件)。刑法の傷害、暴行の容疑が大半を占めた。
長崎県での事件後、県警は県内十七署に生活安全課と刑事課を統括する「刑事官」を配置して両課の連携を強化した。同時に、県警本部の担当課で男女間トラブルの被害情報を集約するなど対策を実施。県警幹部は「二度と同じ事案を起こさない、という積極的な対応も数字に表れたのでは」と話した。
県警は、インターネットの電子メールや会員制交流サイト(SNS)上でのつきまといを新たに規制できるよう、県迷惑防止条例の改正も目指している。
男女間トラブルに危機意識を持って 県庁で警察署長会議
2013.04.05 朝刊 19頁
【長野県】県内の署長と県警幹部らが集まり、今後の方針や課題を共有する警察署長会議が四日、県庁で開かれた。
冒頭に阿部守一知事は「県民が安心、安全に暮らすことができるよう、犯罪の未然防止に取り組んでほしい」とあいさつ。佐々木真郎本部長は、二〇一七年までに刑法犯認知件数を一万五千件未満とする目標の早期達成に向け全力で取り組むよう指示した。
飯田市で二月に発生した殺人事件には「ストーカーや男女間トラブルについて、常に危機意識と緊張感を持ち、被害防止のため最善の手段を講じなければならない」と指摘。
塩尻市の窃盗事件に無罪判決が出たことには「犯罪を裏付ける客観証拠などを精査し、証拠品の厳格な管理についての指導を徹底してほしい」と話した。
警察相談5年で最多*昨年の道内*男女間トラブル急増
2013.01.09 北海道新聞朝刊全道
道警が昨年、警察相談専用ダイヤル「#9110」や全道の警察署で受けた相談が11月末現在で前年1年間より111件多い4万2304件に達し、過去5年間で最も多くなったことが、道警のまとめで分かった。中でもストーカーなどの男女間トラブルの相談が急増している。ストーカー行為が殺人に発展した事件が全国的に相次いだことが背景にあるとみられ、道警は相談者の保護対策を含め、受理時の対応を強化している。
「きのう、夫と口論になり、殴られた上、首を絞められた」。昨年6月、苫小牧市の40代の女性が苫小牧署にドメスティックバイオレンス(DV)被害の相談に訪れた。女性は夫から暴行され、顔などに軽傷を負っていたという。同署は女性を保護するとともに、首を絞めたとして、殺人未遂容疑で夫を逮捕した。
道警によると、相談専用ダイヤルや警察署の窓口などで扱った相談は2008年以降、4万件台で推移。昨年は11月末現在、前年同期を2491件も上回っている。
昨年11月までの相談内容の内訳は、ストーカーやDVなどの男女間トラブルが前年同期比1209件増の5090件と急増。騒音や雪捨てをめぐる近所間のトラブルなどの「家庭・職場・近隣関係、迷惑行為」が同326件増の6488件、暴行や傷害などの「刑事事件」が同345件増の4838件となっている。
相談件数のうち、こうした犯罪被害などに関する「警察安全相談」が3万6837件と全体の約9割を占め、受理後は各署の担当課に引き継がれる。ストーカー相談の場合、昨年5月に札幌北署に相談していた女性が男に連れ去られ、わいせつの被害に遭う事件が起きたこともあり、市町村と連携したシェルターへの緊急避難や警護などの保護対策の迅速化に取り組んでいるという。
道警は相談件数が増加した背景について、全国的に凶悪事件が相次ぎ、犯罪被害への危機意識が広がったためと分析。警察相談課は「特に、11年12月にストーカーの女性被害者の母親と祖母が殺害された長崎県西海市の事件が引き金となった」と指摘する。
1990年から設けている相談専用ダイヤルの認知度が高まったことも一因とみられ、警察安全相談のほか、警察への「要望・意見」や「苦情」もおおむね増加傾向にある。
ただ、相談業務を24時間行っている機関が少ないためか、酔っ払いが電話などで話し続けたり、話し相手を求めた人が長時間の対応を強いたりするなど、本来業務に支障が出かねないケースもあるという。
道警は「身の回りで不安や危険を感じている人は、悩まずに相談してほしい」と呼び掛けるとともに、適切な利用方法の周知も進める方針だ。
ちばライブ 長崎2女性殺害 県警ストーカー認知倍増 上半期244→505件 批判受け態勢見直し
2012.08.05 朝刊 26頁 千葉中央版
【千葉県】昨年十二月に起きた長崎県西海市の二女性殺人事件への対応で、県内外から厳しい批判を受けた千葉県警。事件後は捜査態勢を見直し、県警が今年一~六月までに把握したストーカー事件の認知件数は五百五件と、前年同期(二百四十四件)から倍以上に増えた。低下した信頼を取り戻せるか、現場の模索が続く。
「千葉県から広島県内に刃物を持った男が向かった。事件となる恐れがある。対応をお願いします」
事件後に新設した他県警と情報の調整を担当する県警子ども女性安全対策課の連絡担当官が五月十三日、広島県警に電話でこう伝えた。
男は、交際相手がネット上で広島県内の女性に傷つけられたと考えて憤慨し、殺害目的で広島県に向かったとされる。男が広島に向かった直後、同居人から通報を受けた千葉県警は男が取り得る交通手段、宿泊先などを捜査。連絡担当官を窓口に、広島県警との情報共有と捜査を並行して展開した。
その結果、男は三日後の十六日、重大事件を起こす前に殺人予備などの疑いで広島市内で現行犯逮捕された。千葉県警は「危機意識を持って他県警と連携を取ることができた事例」(中清水裕良・子ども女性安全対策課代理)と胸を張る。
県警本部に連絡担当官を置いたのは、男女間トラブルへの危機意識の不足、他県警との連携の不備などを長崎の事件で指弾されたためだ。事件後は、問題の深刻さにかかわらず、男女間トラブルに関する情報をすべて県警本部で集約することにした。連絡担当官は、必要に応じて他の部署や県内各署、県外の警察と連絡を取る。被害者が保護などを望んでいる場合、各部署に伝える役割も担う。
◇
県警が一~六月に集約した男女間トラブルの情報は四千八百五十八件に上った。中には「コンビニの女性店員に男性客が言い掛かりをつけている」「男女のドライバー同士がトラブルを起こしている」など、ストーカー事件とは異なる情報もある。だが「これまですくい上げられなかった情報がくる。現場任せにせず、大きな事件になる前に対応できる」(中清水氏)と情報集約の意義を強調する。
ストーカー事件認知の急増を受け、事件として容疑者を逮捕、書類送検したケースも一~六月で六十件(前年同期比三十九件増)に増えた。ストーカー規制法にもとづく文書や口頭での警告、指導も二百三十三件(同百十五件増)に上る。
増加の背景を中清水氏は「被害の届け出に迷う人が警察に言えばアドバイスがもらえると考えるようになったのでは」と受け止めている。長崎の事件の失態は、県警本部長らが処分を受ける事態に発展しただけに、県警内には「現場は次はもうないという気持ちで必死」という空気もある。
ただ、県警による事件の検証をめぐっては今もなお、遺族や県弁護士会が第三者による再検証を要望し続けている。県警はこれには応じておらず、不満と不信を関係者から拭い切れていない。
(メモ)
長崎県西海市の2女性殺人事件 西海市で昨年12月16日、筒井郷太被告=殺人罪などで起訴=が、元交際相手の女性の母親と祖母を殺害した。女性は2010年8月に筒井被告と知り合い、11年秋から暴行やつきまとい行為を千葉県警などに相談していた。
捜査の過程で、習志野署が女性らからの被害届の受理を1週間、先延ばしし、慰安旅行に行っていたことも発覚。県警は「旅行が捜査に影響を及ぼさなかったとは言えない」とする報告書を4月にまとめた。
佐賀県/男女間トラブル相談増加 DV、ストーカー 前年比の5倍 2011年調査、法テラス佐賀
2012.06.19 朝刊 20頁
配偶者、恋人への暴力(ドメスティックバイオレンス・DV)やストーカー事案など犯罪につながりかねない男女間のトラブルに関する相談が、日本司法支援センター佐賀地方事務所(法テラス佐賀、佐賀市)に相次いでいる。2011年の相談件数は10年比の5倍。担当者は「法テラスが浸透し、潜在的なトラブルが表面化してきた。DVやストーカーは重大事件に発展する危険もあり、遠慮なく相談を」と呼び掛けている。
法テラス佐賀は2006年設立。男女問題だけでなく金銭貸借や遺産相続など幅広い分野で相談に応じている。
事務局によると、11年に寄せられたDVやストーカーの相談は125件で、そのほとんどが女性。一方で、不倫や離婚、婚約不履行などの相談も前年比37件増の432件。「恋人が暴力を振るう」「妻から離婚を迫られている」などと、男性からの相談も少なくないという。
「男女間の問題は相談をためらい、悩みを一人で抱え込むケースが多い」と、法テラス佐賀の山口茂樹所長。「法テラス側も気軽に相談できるような環境整備を進めたい」と話す。法テラス佐賀=050(3383)5510。
ストーカーなど男女間トラブル/積極的に事件化を/警察署長会議で入谷県警本部長
2012.04.14 本紙-1版
西海市の2女性殺害事件を受け、入谷誠県警本部長は13日に県警で開いた本年度初の警察署長会議で、恋愛感情のもつれやストーカーなど男女間トラブルに起因する暴力事案について積極的な事件化や相談者の保護対策強化を指示した。
入谷本部長は「男女トラブルは重大事件に発展する恐れもある危機意識を十分に持って対処しないといけない」と強調。暴力事案が発生した際の対応について、確実な状況の把握と捜査方針・態勢の速やかな決定を挙げた。また被害者の相談に素早く対応するため署員を繰り返し訓練するよう求めた。
西海市の事件では事件前の傷害事件やストーカー被害の対応をめぐり長崎、千葉、三重の3県警の連携不足があったことから署や本部、他県警との組織的対応の重要性も説いた。
会議には県内23署の署長や本部の幹部ら約80人が出席。各部長が新体制で取り組む課題を説明した。
男女間トラブルは“正確に把握”千葉県警が緊急所長会議
2012.03.08 TBS Nスタ
長崎・西海市のストーカー殺人事件に絡み千葉県警が緊急所長会議を開いた。重大な事件に発展しそうな男女の間のトラブル把握や署員は署長に正確に報告するなど支持された。先日この事件では、千葉県警・長崎県警・三重県警の謝罪会見が行われた。
ストーカー殺人 3県警の検証結果要旨
2012.03.06 東京朝刊
長崎県西海市のストーカー殺人事件に関する千葉、長崎、三重県警の対応の検証結果(要旨)は次の通り。
■事案の概要
2011年10月29日、(妻と母を殺害された)Yさんが長崎県警西海署(駐在所)に「三女が男から暴行されているのではないかと思う」と相談し、その内容が千葉県警習志野署に伝えられた。翌日、Yさんの依頼で同署員らが三女方を訪ねると、三女とT容疑者が一緒にいた。布団に血痕があり、三女の右目付近にあざを確認。被害届を出すよう説得したが、三女は「自分で転んだ」と応じなかった。
容疑者はその場では暴行を否定したが、同署で改めて追及すると、暴力を認めたため、同署員は口頭で三女に連絡しないよう警告。三女が実家に帰ったため、緊急性がなくなり対応は終わったと判断した。
11月1日、三女の姉から「三女の携帯電話に容疑者から電話とメールがあった」との相談があり、同署は再度、同様の警告をした。同21日には、Yさんが三重県警桑名署を含めた3署に、「(容疑者が)三女の周りの人たちに脅迫メールなどをしている」などと相談した。桑名署には「娘の知人100人に『必ず殺す』などのメールを送りつけている」とも伝えていた。3署は「住所地を管轄する警察署に相談を」(習志野署)などと回答し、メールの具体的内容を確認しなかった。
Yさんと三女は12月6日、傷害事件の被害届を出すため、習志野署を訪れた。同署は容疑者を傷害容疑で逮捕する方針を決めたが、ほかの事件の処理を優先し、三女らへの事情聴取を同12、13日に行うことにした。
同9日には、容疑者が三女宅付近をうろついていたが、ストーカー規制法での摘発は困難と判断し、口頭警告にとどめた。
容疑者は同14日、三重県の実家で父親に暴行を加え、家を飛び出した。習志野署は、桑名署から連絡を受けたが西海署には伝えず、2日後にYさんの妻と母が殺害された。
■問題点
(1)危機意識の不足
11月21日と12月6日、脅迫メールなどに関する相談を受けた時点で内容を確認すれば、切迫性のある事案と判断し、早期に事件化できた。12月9日、Yさんから容疑者が三女方付近をうろついているとの申し立てがあった時点で、習志野署は署長に報告し、(三女らからの)聴取を早めることが望ましかった。
(2)ストーカー規制法の運用の問題
ストーカー規制法は、被害者の住所地を管轄する警察が警告すると規定している。習志野署は10月30日以降、三女が長崎県の実家に避難したことを踏まえ、西海署で警告すべきと判断し、積極的な対応をしなかった。しかし、三女が長崎県に住み続けるかはわからず、住所地を確認し、どの県警が警告を行うか決めるべきだった。桑名、西海両署も管轄外と認識し、積極的な対応を検討しなかった。
(3)組織的対応や連携の不備
習志野署では、三女らからの相談や被害届の申し出が署長に報告されず、(相談を受けていた)生活安全課と、(傷害事件を捜査する)刑事課の連携が十分に図られていなかった。また、同署は12月14日に容疑者が家を飛び出した情報を得たのに、西海署に伝えなかった。他の警察本部との連絡は本部間で行うべきだったが、署間で行っていただけで、組織的対応もとられなかった。
■再発防止策
(1)ストーカー規制法の積極的な適用
男女間トラブルは重大な事件に発展したり、広域に及んだりする可能性があることなど、危機意識の向上とストーカー規制法などの積極的な適用を図る。
(2)組織的対応の徹底
男女間トラブルには、ストーカー規制法などの適用や事件化に向けた捜査、被害者の保護など、署長の指揮の下、組織的な対応の徹底を図る。
(3)警察本部への報告と警察間の情報共有の徹底
署が相談を受理した段階で警察本部へ報告し、本部は署に的確な指示、指導を行う。必要な対応が複数署や他の警察本部にまたがる場合は連絡調整役を指定し、的確な組織対応を図る。
県警 上半期のDV認知件数 315件 過去最多に迫る 男女間トラブルに積極対応 39件摘発 妻刺殺も
2010.08.25 朝刊
【栃木県】今年上半期(一~六月)に県警が認知したドメスティック・バイオレンス(DV)は三百十五件で、統計を取り始めた二〇〇一年以降、過去最多に迫るペースであることが県警生活安全課のまとめで分かった。被害対策が進み通報しやすくなったことや、男女間のトラブルに警察が積極的に対応するようになったことが背景にあるとみられる。
同課によると、認知件数は前年同期に比べ二十八件増え、過去最多だった〇八年(五百八十三件)の上半期(三百十七件)とほぼ変わらないペース。摘発数も、同じく最多だった〇八年の上半期(三十七件)を上回る三十九件だった。
摘発された三十九件のうち、暴行・傷害事件が二十九件(約74%)を占めた。ただ、足利市で妻を包丁で刺殺したとして夫が殺人容疑で逮捕された事件など、中には深刻なケースもあった。
警察庁は四月、男女間のトラブルをめぐる凶悪事件が全国で相次いだことから、被害届がなくても逮捕を検討するよう都道府県警に通達した。同課は「相談窓口の存在が知られるようになり隠れていた暴力が表面化してきたが、身内相手に被害届を出すことをためらう被害者はまだ多い。重大事件に発展する前に積極的に対応する」としている。
遺産相続、ゴミの出し方… 家庭・近所の悩み6年連続で増加 09年警察安全相談まとめ
2010.06.11 朝刊
昨年1年間に全国の警察署の相談窓口などに寄せられた「警察安全相談」のうち、親族間トラブルなどの「家庭・職場・近隣関係」が前年比3・6%増の14万2945件に上ることが10日、警察庁のまとめで分かった。
項目別の集計が残る2004年から6年連続で増加。相談全体は同2・0%減の135万5745件で、うち15・7%が65歳以上の人からの相談だった。
同項目は遺産相続争いやゴミの出し方をめぐる住民同士のトラブルなどが含まれる。警察庁の安藤隆春長官は10日の記者会見で「家族のきずなや地域の連帯感が弱まり問題解決能力が低下したため、従来それぞれのコミュニティーで解決されていた問題が警察に持ち込まれるようになったのではないか」と背景を分析した。
集計によると、「悪質商法」に関する相談が大幅に減って同24・2%減の11万3407件。「刑事事件」は4・3%減の11万1052件、ストーカー関連の相談も4・2%減の1万7839件だった。
警察では男女間や民事上のトラブルが凶悪事件に発展するケースがあることから相談への対応を重視し、2000年の「警察改革」で全警察署に専従担当者を配置した。
昨年夏に東京や千葉でストーカー行為がエスカレートした殺人事件が続いたことで、警察庁はことし2月、男女間トラブルを積極的に事件として捜査するよう都道府県警に指示。相談はすべて文書で記録し、組織的に管理することにした。
公明スポット/男女間のトラブル 警察、積極関与へ/警察庁通達 殺人など未然防止/公明が推進
2010.05.03 公明新聞
「男女間のトラブルが殺人事件などに発展するのを防げ」--。警察庁は、ストーカーやDV(配偶者による暴力)などの被害者・親族の身の安全を守るため、より積極的な対応を行うよう、4月21日付で全国の警察本部に通達した。これは、公明党の山本香苗参院議員の主張を反映したもの。
通達は、男女間トラブルの被害者に、被害届を提出するよう警察が働きかけたり、被害届が出されていなくても、客観的証拠があり必要性が認められる場合には、加害者の身柄を確保し、被害者から引き離すことも検討することなどが盛り込まれている。また、届け出をためらう被害者も多いことから、緊急時には、一時避難などの措置がとれるよう、配偶者暴力相談支援センターなどとの連携強化も促している。
一方で、事態の沈静化を図る観点から、加害者にも加害行為をしていることへの自覚を促すなど、踏み込んだ対応を行うよう求めている。
通達の背景には、宮城県石巻市で今年2月、少女が以前交際していた少年らに連れ去られ、少女の姉と友人の女性2人が殺害された事件や、3月に茨城県神栖市で、主婦がトラック運転手の元夫に殺害された事件などがある。
特に、石巻市の事件では、少女は警察に12回も相談。警察の説得で事件当日に被害届を出す予定だった。宮城県警も、「もう一歩踏み込んだ対応や措置を取ることで、最悪の事態を回避できた可能性も否定できない」とする検証結果を県議会で報告している。
事態を重視した公明党の山本(香)さんは、今年3月の参院内閣委員会でDV事件に対する警察の対応強化を強く要請。被害者に対して、周囲を巻き込んだ深刻なトラブルになった事例を紹介して被害届を提出するよう説得に努めることなど、警察の積極的な関与を求めていた。
男女間トラブルで殺人多発 被害届なくても強制捜査検討へ 警察庁が新指針
2010.04.18 朝刊
男女間のトラブルをめぐる殺人事件が相次いだことを受け、警察庁は17日までに、被害届が提出されていなくても、状況が切迫している場合は加害者の逮捕を検討することなどを盛り込んだ新たな対応マニュアルをまとめた。近く全国の警察に通達する。傷害容疑などは被害届がなくても立件できるが、これまでは提出してもらうのが通常だった。
宮城県石巻市で今年2月、少女(18)が元交際相手の少年らに拉致され、少女の姉と友人が殺害される事件が発生。少女は少年の暴力を警察に再三相談していたが被害届はためらい、事件前日になって提出する意思を伝えていた。茨城県では3月、女性(36)が元夫の暴力を初めて警察に相談した1日半後に殺害される事件が起きた。
マニュアルによると、被害届が提出されなくても、女性がけがをしていたり、事態が切迫し殺人など重大犯罪につながりかねない場合などは、傷害や暴行容疑で逮捕など強制捜査も検討。一方で、当事者の意思を尊重し、ケース・バイ・ケースで慎重な対応が必要としている。
このほか(1)男女間のトラブルは急展開する特性があることに注意する(2)現場の警察官は各警察本部へ報告し組織的に対応する(3)男女双方からじっくり話を聞き説得など踏み込んだ対応をする(4)地域の支援センターなど関係機関と連携し夜間の保護も可能な態勢をつくる-などとしている。【共同通信 秋田魁新報】
「富山の監禁」4容疑者逮捕 男女間トラブル原因か=富山
2009.10.09 東京朝刊
富山市の男性が「面識のない男らに監禁された」と県警に届け出た事件で、県警捜査1課と富山南署は8日、同市文珠寺、作業員K容疑者(34)ら4人を逮捕監禁と強盗の疑いで逮捕した。
ほかに逮捕されたのは、同市田畠、会社員S(34)、いずれも自称漁師で同市花崎、M(34)、同市小原屋、T(33)の3容疑者。
発表によると、4人は8月11日午後8時45分頃、同市の男性大工を同市八木山の駐車場に呼び出し、乗用車に連れ込んで約1時間監禁。顔に布袋をかぶせたり、粘着テープで両手首を縛ったりして同市舟新の猿倉山まで連れて行き、顔にスタンガンを押しつけるなどし、男性の携帯電話(1万円相当)を奪った疑い。
4人は容疑を認めており、同署は男女間のトラブルが原因とみて調べている。
男女間トラブル、週末・深夜に多発傾向 共有システム、登録4000件超=兵庫
2007.05.13 大阪朝刊
◆県警共有システム、10か月で登録4000件超 緊急性の判断、瞬時に
小さなトラブルが凶悪犯罪に発展するのを防ぐ目的で始動した県警の男女間トラブル共有システムに登録された事例が、昨年6月のスタートから約10か月間で4000件を超えた。複数回登録された女性に県警から連絡を取り、問題解決を図ったケースもあるなど効果も表れているという。
県警によると、3月末現在の登録は4130件。内訳はストーカー相談が656件、配偶者や恋人からの暴力(DV)が566件、近隣トラブルなどが2908件だった。当事者が重複している事例も734件あった。
年代別では、30代が1162件(28・1%)で最も多く、次いで20代が845件(20・5%)、40代が829件(20・1%)。
また、相談があった曜日は、日曜日の748件(18・1%)がトップで、2番目は土曜日の650件(15・7%)。相談時間帯では22~23時が357件(8・6%)、23時~24時が343件(8・3%)の順になっており、「週末の深夜」にトラブルが起こりやすい傾向があるという。
同システムは、情報がデータベース化されて県内各署がすべて共有している。新たにデータを登録すると、同じ男女のトラブルが登録されていた場合、自動的に表示されるため、どの程度緊急性があるのかなどが瞬時に判断できるという。
神戸市内で先月発生した男女のトラブルでは、過去にも登録があったことから、管轄する警察署員が翌日女性から事情を詳しく聴いたところ、暴行を受けていた事実が判明し、男の逮捕につながった。
県警生活安全企画課は「登録件数が増えれば良いというものではないが、有効利用したい」としている。
歌舞伎町ホストクラブ一斉立ち入り…19歳少年ら数人を逮捕
2006.09.22 サンスポ
警視庁は21日、新宿・歌舞伎町のホストクラブを対象に風営法に基づく一斉立ち入りを実施。捜査員数十人を動員し、無許可営業などの現行犯で店長の少年(19)を含む数人を逮捕した。
午前5時すぎ、新宿区役所近くのビル9階にあるホストクラブには捜査員約10人が入り、女性客数人が外に出され、ホストら数人が任意同行された。ビル管理人(52)は「毎晩大騒ぎして迷惑。制服姿の女子高生もいて取り締まるべきだと思っていた」と話す。
歌舞伎町のホストクラブは平成16年に約70店だったが、テレビで取り上げられて流行となり、現在は約200店。新宿署は「傷害、悪質つきまとい、男女間トラブル、ぼったくりなどでひんぱんに通報がある」といい、地元からも「強引な客引きが街の雰囲気を害する」など苦情も多かった。ホストクラブがみかじめ料を払うなど、暴力団の資金源になっているという指摘もある。
一斉立ち入りは先月も約140店に実施、うち25店に時間外営業などで指示・警告した。
放火:男女間トラブルで…容疑の女逮捕--市川 /千葉
2005.09.05 地方版/千葉
4日午前10時10分ごろ、市川市南行徳1、塗装作業員の男性(36)方に、男性と同居の無職、I容疑者(30)が火をつけ、木造2階建て住宅の1階部分約20平方メートルが焼けた。男性は逃げる際に左手に軽いやけど。
行徳署によると、2人は男女間のトラブルから口論となり、ポリタンクからこぼれた灯油に火をつけたという。同容疑者は「男性を問い詰めているうちにかっとなって、火をつけた」と供述。同署では現住建造物等放火容疑で、詳しい動機などを調べている。
男女間トラブル1割も*警察相談 前年比3倍*8月末の帯広署*複雑な内容増える
2001.09.06 北海道新聞夕刊地方
九月十一日の「警察相談の日」を前に帯広署は五日、今年八月末までに同署に寄せられた相談の件数をまとめた。総件数は前年同期比三倍弱の三百五十三件に上り、すでに昨年一年間の総件数三百七十五件に迫る勢い。同署は「警察刷新のPRが浸透してきた結果」としながら「本人同士で解決できる相談も少なくない」と分析している。
相談のうち、金の貸し借りといった家事、民事などが九十六件、暴行の訴えなど、本来業務に当たる「警察安全相談」が二百四十件あったほか、ストーカーや児童虐待の相談も十七件に上った。
相談内容のうち、男女間のトラブルが全体の約一割を占めており、「他地域に比べ多いのでは」と同署は見ている。
同署生活安全課は「家庭環境などが複雑化している分、相談内容も込み入った話が増える傾向にあるが、今後も一つひとつの相談にきめ細かい対応を心掛けたい」と話している。
緊急時の警察通報は110番が一般的だが、十一日には、プッシュ回線の電話で♯9110をダイヤルすると、釧路方面本部の相談センターにつながる。同署は管内八市町村向けに、加入電話(電)0155・25・0110への相談も呼びかけている。
警官、刺され死亡 男女間トラブル仲裁中--埼玉・三芳町
2001.06.05 東京朝刊
4日午後5時10分ごろ、埼玉県三芳町藤久保の「プラザウイングアパート」2階の廊下で、男女間トラブルを仲裁していた同県警東入間署地域課のU警部補(58)が、同アパートに住むK容疑者(26)に文化包丁(刃渡り約17センチ)で右胸を刺された。U警部補は病院に運ばれたが約3時間後に死亡した。
K容疑者は同居の女性(32)にも切りかかったため、同行していた巡査長(31)が発砲、K容疑者は左足を撃たれ、重傷を負った。女性と別の警部補(54)も手や腕を刺されてけが。同署はK容疑者を殺人未遂容疑で現行犯逮捕した。けがの回復を待って殺人容疑に切り替え、取り調べる。女性とは別れ話をめぐるトラブルがあったらしい。
調べでは、同日午後3時45分ごろ、女性から「同居の男に暴行を受けている」と連絡があり、女性を署に同行して事情を聴いた後、U警部補ら4人の警察官が女性をパトカーで自宅に送り届けた。その際、自室にいたK容疑者が包丁を手に暴れ出し、女性を室外まで追いかけたため、U警部補が制止しようとして刺されたという。U警部補は防刃チョッキは着用していなかった。巡査長は上に1発撃って警告した後、K容疑者に向けて撃ったという。
◇佐藤勝・東入間署長の話
U警部補は女性を送りに行ったので、防刃チョッキを着用していなくても問題はなかった。発砲は正当な職務行為だった。
◇刺殺による殉職、96年以降は5人
警察庁によると、昨年中に地域担当の警察官が凶器で襲われた事件は21件で、前年(9件)の倍以上に増加した。このうち13件は刃物が使用された事件だった。
一方、96年以降、公務中の警察官が刃物で刺殺された事件は5件あり、5人が亡くなっている。
向日市の困りごと相談 昨年度まとめ 離婚など男女のトラブル倍増 トップは金銭問題
2001.05.01 朝刊17版
向日市が市福祉会館(寺戸町)で月二回開いている「無料困りごと相談」への相談件数が昨年度は百十一件にのぼり、五年連続で百件を超えた。特に夫や恋人から暴力を受ける「ドメスティック・バイオレンス(D・V)」など夫婦・男女間トラブルの相談が二十三件と前年度からほぼ倍増した。
相談は毎月第二、第四火曜の午前十時-午後三時に開いている。弁護士、法務省の人権擁護委員をはじめ、総務庁の行政相談委員、市の民生児童委員が各専門分野に応じて相談に乗っている。
昨年度の相談件数の内訳は、ローン返済や連帯保証人に関する問題など金銭関連が二十四件(前年度二十二件)で例年通りトップ。次いで離婚など夫婦・男女間のトラブルが二十三件(同十三件)で大幅に増えた。このうちD・Vの相談も二件含まれている。
このほか相続関連十三件、騒音や土地の境界など近隣問題九件、賃貸マンションの修繕など借地・借家のトラブル九件などが続いた。
相談者は二十歳-八十九歳まで広範囲の世代に及び、全相談件数のうち六十歳以上の高齢者の相談が約四割の四十六件を占めた。相談件数は最近五年間は百十-百二十件台を推移しているという。
相談員らは「これまでの前例などを紹介しながら具体的な解決策を提案するので一人で悩まずに気軽に相談してほしい」と話している。