報道されたリベンジポルノ事件 2013年

リベンジポルノ(復讐ポルノ):被害拡大 元交際相手の裸の写真、ネットに流出 脅迫・強要、事件は氷山の一角
2013.12.19 中部朝刊 

 元交際相手らのプライベート写真を、ふられた腹いせなどからインターネット上に流出させる「リベンジ(復讐(ふくしゅう))ポルノ」が広がりつつある。スマートフォン(スマホ)などの普及で簡単に画像のやり取りができることが背景にあるとみられ、交際中に裸の画像を求められた体験を持つ「被害予備軍」の少女らも少なくない。流出すれば完全な削除は不可能だけに、捜査関係者や専門家は「どんなに親しくても、撮らせないで」と警告する。

 「交際を継続しないと写真をばらまく」。警視庁は7日、元交際相手の女性を脅したとして、東京都青梅市の無職の男(30)を強要未遂容疑で逮捕した。男は約7年前から都内の30代女性と付き合っていたが、別れ話を切り出されたことに立腹し、交際中に撮った女性の裸の写真4枚を携帯メールで送りつけたとされる。女性がすぐに相談し、ネットへの流出は避けられた。

 ネットが身近な子どもたちの世界は、さらに深刻だ。通学客が行き交うターミナル駅の東京・秋葉原。今月上旬、女子高生ら約40人に聞いたところ、約8割が交際相手から裸の画像を求められた経験があると話した。

 高3女子(18)=都内在住=は、中学時代から数カ月前まで4年間付き合った10歳上の男性に頼まれ、全裸や下着姿の写真を送ったことがある。「彼氏だから断る理由も無かった」。流出の不安がないのか尋ねると「そんなことをする人じゃないので怖くない」と答えた。

 別の高3女子(18)=同=は、出会い系サイトで知り合い、交際した同学年の高校生から「胸の写真がほしい」とせがまれた。考えた揚げ句、「別れた後のことを考えると、写真を送るのは怖い」とネットで見つけた他人の画像を送った。

 警視庁によれば、交際相手以外にも、LINE(ライン)やツイッターなどで知り合った男に「住所をさらす」などと脅され画像を要求されるケースもある。

 捜査幹部は「画像を渡した後ろめたさや恥ずかしさから、本人が警察に相談に来ることはほぼない。事件化しているのは本当に氷山の一角」とみる。

 ◇「撮らせない」徹底を 子供たちを守るには?

 「特定の人しか見られないサイトやラインで画像をさらされ、本人さえ気づかないこともある。実際の被害はもっと多いはず」。そう話すのは民間相談機関「全国webカウンセリング協議会」(東京都港区)の安川雅史理事長だ。子どもたちをリベンジポルノ(復讐ポルノ)から守るにはどうすればいいのか。

 安川理事長は保護者や学校などの役割として、流出して困るような画像の撮影はしないことを徹底させたうえで「自身もネットの知識を増やし、使い方について子どもと話し合うことが重要」と指摘する。最近はゲーム機や携帯音楽プレーヤーでも画像のやり取りができる。万が一、画像が流出した場合は、警察や相談機関を通じてなるべく早くサイト運営者に削除要請することが必要だ。協議会に寄せられる問い合わせは、年間10件程度だった3年前から今年は約50件に。画像を求められた女子中高生らが「嫌われたくない」との心理から送信し、被害に遭うケースが目立つという。

 警察当局はわいせつ物頒布など既存の法律による取り締まり強化で対応する方針。自民党女性局は今月12日、勉強会を設置し、サイト管理者に画像削除を義務づけるなど新たな法整備も含めた対策を検討するとしている。

リベンジポルノ(復讐ポルノ):嫌われても撮らせるな!! ネットに性的写真 別れの腹いせに流出、回収は困難
2013.12.19 西部朝刊 

 元交際相手らのプライベート写真を、ふられた腹いせなどからインターネット上に流出させる「リベンジ(復讐(ふくしゅう))ポルノ」が広がりつつある。スマートフォン(スマホ)などの普及で簡単に画像のやり取りができることが背景にあるとみられ、交際中に裸の画像を求められた体験を持つ「被害予備軍」の少女らも少なくない。流出すれば完全な削除は不可能だけに、捜査関係者や専門家は「どんなに親しくても、撮らせないで」と警告する。

 「交際を継続しないと写真をばらまく」。警視庁は7日、元交際相手の女性を脅したとして、東京都青梅市の無職の男(30)を強要未遂容疑で逮捕した。男は約7年前から都内の30代女性と付き合っていたが、別れ話を切り出されたことに立腹し、交際中に撮った女性の裸の写真4枚を携帯メールで送りつけたとされる。女性がすぐに相談し、ネットへの流出は避けられた。

 ネットが身近な子どもたちの世界は、さらに深刻だ。通学客が行き交うターミナル駅の東京・秋葉原。今月上旬、女子高生ら約40人に聞いたところ、約8割が交際相手から裸の画像を求められた経験があると話した。

 高3女子(18)=都内在住=は、中学時代から数カ月前まで4年間付き合った10歳上の男性に頼まれ、全裸や下着姿の写真を送ったことがある。「彼氏だから断る理由も無かった」。流出の不安がないのか尋ねると「そんなことをする人じゃないので怖くない」と答えた。

 別の高3女子(18)=同=は、出会い系サイトで知り合い、交際した同学年の高校生から「胸の写真がほしい」とせがまれた。考えた揚げ句、「別れた後のことを考えると、写真を送るのは怖い」とネットで見つけた他人の画像を送った。

 高1女子(16)=同=も中1の時、同学年の交際相手から裸の画像を送るよう懇願された。断ると、「俺のことが好きじゃないの?」と責められた。気まずくなり、その後別れたという。

 警視庁によれば、交際相手以外にも、LINE(ライン)やツイッターなどで知り合った男に「住所をさらす」などと脅され、画像を要求されるケースもある。同庁は今年1~10月、18歳未満の少女に裸の写真を送らせたとして計21人を児童ポルノ禁止法違反容疑で摘発した。

リベンジポルノ:被害拡大 元交際相手の裸の写真、ネットに流出 「親しくても撮らせないで」
2013.12.19 東京朝刊 

 元交際相手らのプライベート写真を、ふられた腹いせなどからインターネット上に流出させる「リベンジ(復讐(ふくしゅう))ポルノ」が広がりつつある。スマートフォン(スマホ)などの普及で簡単に画像のやり取りができることが背景にあるとみられ、交際中に裸の画像を求められた体験を持つ「被害予備軍」の少女らも少なくない。流出すれば完全な削除は不可能だけに、捜査関係者や専門家は「どんなに親しくても、撮らせないで」と警告する。

 「交際を継続しないと写真をばらまく」。警視庁は7日、元交際相手の女性を脅したとして、東京都青梅市の無職の男(30)を強要未遂容疑で逮捕した。男は約7年前から都内の30代女性と付き合っていたが、別れ話を切り出されたことに立腹し、交際中に撮った女性の裸の写真4枚を携帯メールで送りつけたとされる。女性がすぐに相談し、ネットへの流出は避けられた。

 ネットが身近な子どもたちの世界は、さらに深刻だ。通学客が行き交うターミナル駅の東京・秋葉原。今月上旬、女子高生ら約40人に聞いたところ、約8割が交際相手から裸の画像を求められた経験があると話した。

 高3女子(18)=都内在住=は、中学時代から数カ月前まで4年間付き合った10歳上の男性に頼まれ、全裸や下着姿の写真を送ったことがある。「彼氏だから断る理由も無かった。独占欲が強い人だったので他人には見せられない画像が欲しかったんだと思う」。流出の不安がないのか尋ねると「そんなことをする人じゃないので怖くない」と答えた。

 別の高3女子(18)=同=は、出会い系サイトで知り合い、交際した同学年の高校生から「胸の写真がほしい」とせがまれた。考えた揚げ句、「別れた後のことを考えると、写真を送るのは怖い」とネットで見つけた他人の画像を送った。

 警視庁は今年1~10月、18歳未満の少女に裸の写真を送らせたとして計21人を児童ポルノ禁止法違反容疑で摘発したが、リベンジポルノの適用罪名は強要や名誉毀損(きそん)などケース・バイ・ケースで、摘発件数は集計していない。

 捜査幹部は「画像を渡した後ろめたさや恥ずかしさから、本人が警察に相談に来ることはほぼない。事件化しているのは本当に氷山の一角」とみる。【林奈緒美】

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 ◇リベンジポルノ(復讐ポルノ)とみられる過去の主な画像流出(未遂含む)事件

2007年9月 復縁を断られた腹いせに、元交際相手の30代女性の裸の写真をネットに掲載したとして、宮城県警が青森海上保安部の1等海上保安士を名誉毀損容疑で逮捕

2009年2月 元交際相手の女性に復縁を断られ、ネットで女性の裸の画像を公開したとして、兵庫県警が名誉毀損容疑などで同県の会社員を逮捕

     7月 携帯サイトで知り合った女子高校生に交際を申し込んで断られ、「画像を流出させて親に買ってもらう」と脅したとして、滋賀県警が北海道美唄市の土木作業員を逮捕

2012年2月 青森県内に住む知人女性の裸の画像をネットに投稿したとして、同県警が岩手県警の警部補を名誉毀損容疑で逮捕

2013年8月 元交際相手の女子大学生に、復縁しなければ裸の写真をネットで公表すると脅したとして、警視庁が茨城県の防水工をストーカー規制法違反容疑で逮捕

「裸写真ばらまく」復縁迫る 青梅 強要未遂疑い、逮捕
2013.12.08 東京朝刊 

 元交際相手の女性を「交際を続けなければ裸の写真をばらまく」などと脅したとして、警視庁青梅署は7日、強要未遂の疑いで、東京都青梅市沢井、無職、A容疑者(30)を逮捕した。調べに対し、容疑を認めているという。

 逮捕容疑は11月29日~12月4日にかけ、4回にわたって元交際相手の都内の30代女性に「交際を継続しないと交際中に撮影した裸の写真や動画をばらまく」などと携帯電話のメールを送信し、脅したとしている。

 女性が11月29日にA容疑者に別れ話を切り出したところ、写真や動画を添付したメールを送ってきたという。女性は12月6日に同署に被害届を提出していた。

 被害者の写真を悪用し、脅す犯行は「リベンジポルノ(復讐ポルノ)」といわれており、警視庁で詳しく調べている。

「裸写真まく」復縁迫る 容疑で男逮捕
2013.12.08 大阪朝刊 

 元交際相手の女性に「交際を続けなければ裸の写真をばらまく」などと迫ったとして、警視庁青梅署は7日、強要未遂の疑いで、東京都青梅市沢井、無職、A容疑者(30)を逮捕した。調べに対し、容疑を認めているという。

 逮捕容疑は、11月29日~12月4日、4回にわたって元交際相手の都内の30代女性に「交際を継続しないと交際中に撮影した裸の写真や動画をばらまく」などと携帯電話のメールを送信し、交際を迫ったとしている。

 女性が11月29日にA容疑者に別れ話を切り出したところ、写真や動画を添付したメールを送ってきたという。女性は12月6日に同署に被害届を提出した。

 被害者の写真を悪用し、脅す犯行は「リベンジポルノ(復讐ポルノ)」といわれており、警視庁で詳しく調べている。

“リベンジポルノ(復讐ポルノ)”で交際迫る 強要未遂で逮捕
2013.12.08 テレビ朝日

「交際を続けないと裸の写真をばらまく」などと、元交際相手を脅した上、交際を迫った強要未遂の
疑いで男が逮捕された。男は容疑を認めている。別れた腹いせに写真などをばらまく行為はリベンジポルノと呼ばれ国会でも問題視されている。

女性に交際の継続強要 30歳男逮捕 写真や映像ばらまくと脅す 警視庁
2013.12.07 NHKニュース 

 交際相手の女性から別れ話を告げられたことに腹を立て、「交際時の写真や映像をばらまくぞ」などと脅し、無理やり交際を続けさせようとしたとして、30歳の無職の男が、強要未遂の疑いで警視庁に逮捕されました。

 逮捕されたのは、東京・青梅市の無職、A容疑者(30)です。

 警視庁の青梅警察署によりますと、A容疑者は、数年間、交際していた30代の女性から別れ話を告げられたことに腹を立て、先月29日から今月4日までの間、4回にわたって「2人でいた時に撮った裸の写真や映像をばらまくぞ」などと女性を脅し、無理やり交際を続けさせようとしたとして、強要未遂の疑いがもたれています。

 警視庁は女性の相談内容から切迫性があると判断し、A容疑者を逮捕したということで、調べに対し、「間違いありません」と供述し、容疑を認めているということです。

 元交際相手の写真などをばらまく行為は、リベンジポルノ(復讐ポルノ)と呼ばれ、警視庁で詳しいいきさつを調べています。

若者に広がる リベンジポルノ(復讐ポルノ)
2013.11.21 NHK総合 

リベンジポルノ(復讐ポルノ)に注目。22歳の女性は4年前に交際相手に送った顔が写った下着写真がネットに流出した被害にあった。女性が別れを切り出した直後にネット上に写真が流出していることを知ったという。現在、結婚しているその女性は夫の目に写真が触れないか不安を抱えている。

あなたの子供は大丈夫?~リベンジポルノ(復讐ポルノ)の恐怖~
2013.11.14 フジテレビ 

SPA!や週刊文春、女性セブン、産経新聞などで今報じられている「リベンジポルノ(復讐ポルノ)」について見ていく。海外では自殺者も出て大きな社会問題となっており、カリフォルニア州では法律で違法と認定された。また、日本の国会でも取り上げられ民主党の桜井充政調会長も問題提起していたが、中でも未成年が狙われている。スポニチアネックスにも無職の男が女子高校生のわいせつ写真を学校に郵送した疑いで逮捕された事件が掲載されている。「こたエール」にもリベンジポルノ(復讐ポルノ)に関する多くの相談が寄せられている。ここで、番組が「みだらな写真や動画を異性に送った話を聞いたことがある?」というアンケートを10代の女性56人にとると、16人が「はい」と回答した。

【ネットろんだん】リベンジポルノ(復讐ポルノ) 「恨み」の拡散、スマホで加速
2013.11.08 東京朝刊 

 「リベンジ(復讐(ふくしゅう))ポルノ」と呼ばれる行為がインターネット上で問題化している。恋人にふられた恨みから、交際中にプライベートで撮った写真や動画をばらまく卑劣極まる行為で、いったんネットに流出すると半永久的にさらされ続ける。米国で規制が始まり、わが国の国会でも議論された。われわれはどう向き合えばよいのか。

                   ◇

 「リベンジポルノ(復讐ポルノ)といわれる、嫌がらせがあるんだそうですが…」

 参院予算委で10月23日、野党議員が切り出した。「今の日本の環境を考えると、規制をかけていくべきではないのか」との問いに、谷垣禎一法相は「名誉毀損(きそん)罪が適用できる。被害者が18歳未満なら児童買春・児童ポルノ禁止法の可能性がある」と答弁、現行法で対処できるとした。

 ネット上の中傷問題を扱う清水陽平弁護士(31)によると、年に数件の相談があるという。「元交際相手により裸の画像が出会い系サイトの掲示板に投稿された。削除してほしい」「援助交際で撮られた写真がアップされた」…。清水弁護士は「現在も1件抱えている」と話す。

 ツイッター上では「安易に裸を撮らせないように教育したほうがよくないか?」「撮らせなければよい論もわかるが、以前より容易になったのも事実。新しい悪事が増えたのなら、法も新たな対応を考えた方がよい」といった議論が起きている。

 ◆名誉毀損の3分の1が…

 米カリフォルニア州は10月1日、元交際相手の裸の写真や動画を本人の同意なく公開する行為を違法とし最高6カ月の禁錮刑などを科す法律を施行した。リベンジポルノ(復讐ポルノ)というと新たな問題のようだが、児童福祉犯罪を手がける奥村徹弁護士(49)は「ネット上に写真をばらまくといった行為は以前からあり、法律で処罰されている」と指摘する。

 山梨県警が平成14年に摘発した事件では、大阪府の26歳の男が出会い系サイトで知り合った少女2人のわいせつ写真34枚をファイル交換ソフトで流出させたとして児童ポルノ公然陳列と名誉毀損の罪に問われ、甲府地裁は懲役2年(執行猶予5年)を言い渡した。奥村弁護士は「名誉毀損罪で正式な裁判になる事件の3分の1程度は、元交際相手による画像公開事案だ。悪質なため、初犯でも実刑になることがある」と話す。

 ◆「個人対応には限界」

 ツイッター上では「法整備は加害者を処罰したり、行為をある程度抑制することもできるかもしれないが、ネット流出を止める手段として機能するだろうか」との意見もあった。背景には、手のひらのパソコンといわれる高機能なスマートフォンの普及で画像や動画の撮影、投稿がいっそう手軽になった現状がある。

 ITジャーナリストの宮脇睦さん(42)は「すでに個人による対応は限界に来ている」として、現行法とは別に「少なくとも児童が利用するスマートフォンは、ネットそのものを規制すべきだ」との意見だ。具体的には、携帯電話会社が選定したサイトだけにアクセスできる「ホワイトリスト」の強化を提案する。

 任天堂は11月1日、ゲーム機「3DS」でネットを通じ日記や写真を交換できるサービスを停止した。わいせつな画像を交換していた事例を把握し防止策を検討したが、抜本的に防ぐのは困難と判断したという。

 ネットによって社会や青少年を取り巻く情報環境はここまで変わった。課題はあまりにも多い。(徳)

                   ◇

【用語解説】リベンジポルノ(復讐ポルノ)と現行法

 刑法の脅迫罪(最高刑懲役2年)、強要罪(同3年)、わいせつ物公然陳列罪(同2年)のほか、写真や動画の内容によっては名誉毀損罪(同3年)で処罰される。被害者が18歳未満の場合は児童買春・児童ポルノ禁止法の公然陳列罪(同5年)に問われる。7月施行の改正ストーカー規制法では、執拗(しつよう)にメールを送ることも「つきまとい行為」の対象に加えられた。

強要未遂の疑いで男を逮捕 韮崎署 /山梨県
2014.11.13 東京地方版/山梨 25頁 山梨全県 

 韮崎署は12日、少女を脅して性的な行為を要求したとして、甲府市住吉2丁目の会社員A容疑者(28)を強要未遂の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。

 調べでは、A容疑者は11日、無料通信アプリを通じて知り合った県内の無職少女(16)に「(少女の)わいせつ写真をばらまく」と脅し、性的な行為を要求した疑い。

 署が少女から相談を受け、11日に少女と会おうとしたA容疑者を韮崎市内で見つけ、12日未明に逮捕した。

リベンジポルノ増加 6人に1人が被害
2014.11.02 TBS サンデー・ジャポン 一般実用/ニュース/ニュース 

振られた腹いせに、別れた恋人のわいせつな写真などをインターネット上に流出させる「リベンジポルノ」が増加していて、20代から30代の女性の6人に1人が、恋人にわいせつ写真を撮影させた経験があるという。リベンジポルノについて、スタジオトーク。太田光が、田中裕二もペットの猫を裸にして写真撮影していると述べた。恋人に撮られた・撮らせてあげた理由は、1位が頼まれて仕方なく。2位は勝手に撮られた。3位は喜んでもらいたかったなどとなり、これについて話し合った。

【ネットろんだん】リベンジポルノ 「恨み」の拡散、スマホで加速
2013.11.08 東京朝刊 

 「リベンジ(復讐(ふくしゅう))ポルノ」と呼ばれる行為がインターネット上で問題化している。恋人にふられた恨みから、交際中にプライベートで撮った写真や動画をばらまく卑劣極まる行為で、いったんネットに流出すると半永久的にさらされ続ける。米国で規制が始まり、わが国の国会でも議論された。われわれはどう向き合えばよいのか。

                   ◇

 「リベンジポルノといわれる、嫌がらせがあるんだそうですが…」

 参院予算委で10月23日、野党議員が切り出した。「今の日本の環境を考えると、規制をかけていくべきではないのか」との問いに、谷垣禎一法相は「名誉毀損(きそん)罪が適用できる。被害者が18歳未満なら児童買春・児童ポルノ禁止法の可能性がある」と答弁、現行法で対処できるとした。

 ネット上の中傷問題を扱う清水陽平弁護士(31)によると、年に数件の相談があるという。「元交際相手により裸の画像が出会い系サイトの掲示板に投稿された。削除してほしい」「援助交際で撮られた写真がアップされた」…。清水弁護士は「現在も1件抱えている」と話す。

 ツイッター上では「安易に裸を撮らせないように教育したほうがよくないか?」「撮らせなければよい論もわかるが、以前より容易になったのも事実。新しい悪事が増えたのなら、法も新たな対応を考えた方がよい」といった議論が起きている。

 ◆名誉毀損の3分の1が…

 米カリフォルニア州は10月1日、元交際相手の裸の写真や動画を本人の同意なく公開する行為を違法とし最高6カ月の禁錮刑などを科す法律を施行した。リベンジポルノというと新たな問題のようだが、児童福祉犯罪を手がける奥村徹弁護士(49)は「ネット上に写真をばらまくといった行為は以前からあり、法律で処罰されている」と指摘する。

 山梨県警が平成14年に摘発した事件では、大阪府の26歳の男が出会い系サイトで知り合った少女2人のわいせつ写真34枚をファイル交換ソフトで流出させたとして児童ポルノ公然陳列と名誉毀損の罪に問われ、甲府地裁は懲役2年(執行猶予5年)を言い渡した。奥村弁護士は「名誉毀損罪で正式な裁判になる事件の3分の1程度は、元交際相手による画像公開事案だ。悪質なため、初犯でも実刑になることがある」と話す。

 ◆「個人対応には限界」

 ツイッター上では「法整備は加害者を処罰したり、行為をある程度抑制することもできるかもしれないが、ネット流出を止める手段として機能するだろうか」との意見もあった。背景には、手のひらのパソコンといわれる高機能なスマートフォンの普及で画像や動画の撮影、投稿がいっそう手軽になった現状がある。

 ITジャーナリストの宮脇睦さん(42)は「すでに個人による対応は限界に来ている」として、現行法とは別に「少なくとも児童が利用するスマートフォンは、ネットそのものを規制すべきだ」との意見だ。具体的には、携帯電話会社が選定したサイトだけにアクセスできる「ホワイトリスト」の強化を提案する。

 任天堂は11月1日、ゲーム機「3DS」でネットを通じ日記や写真を交換できるサービスを停止した。わいせつな画像を交換していた事例を把握し防止策を検討したが、抜本的に防ぐのは困難と判断したという。

 ネットによって社会や青少年を取り巻く情報環境はここまで変わった。課題はあまりにも多い。(徳)

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【用語解説】リベンジポルノと現行法

 刑法の脅迫罪(最高刑懲役2年)、強要罪(同3年)、わいせつ物公然陳列罪(同2年)のほか、写真や動画の内容によっては名誉毀損罪(同3年)で処罰される。被害者が18歳未満の場合は児童買春・児童ポルノ禁止法の公然陳列罪(同5年)に問われる。7月施行の改正ストーカー規制法では、執拗(しつよう)にメールを送ることも「つきまとい行為」の対象に加えられた。

わいせつ写真要求 男子中学生を逮捕 容疑で佐賀県警
2013.01.14 西部朝刊 

 佐賀県警は13日、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(製造)と強要の疑いで、県内の中学校に通う男子生徒(15)を逮捕した。

 発表によると、男子生徒は昨年12月31日、同じ学校の女子生徒に対し、わいせつな写真を撮影させてメール送信させ、自分の携帯情報端末で画像を保管するなどした疑い。男子生徒は、「早く送れ」「送らんかったら無視するけん」などと繰り返し要求し、画像を友人に転送していたという。女子生徒の保護者が県警に相談して発覚した。